詮無いは「努力が報われないこと」。

「無駄骨」と言い換えると分かりやすい。

甲斐なしは「どうしようもないこと、結果の出ないこと」。

「無駄」と言い換えると分かりやすい。

「詮無い」も「甲斐なし」も努力をしているのに結果が出ないことを言います。

「詮」は方法、なすすべのこと、「甲斐」は成果や結果のことを言います。

「詮無い・甲斐なし」はそれらを否定する言葉になります。

「詮無い」は無駄骨のこと

「詮無い」は努力しているのに報われないことを言います。

「無駄な努力、無駄骨、無益」などの意味になります。

「詮」とは「仕方、方法、方策」などの意味で、「いろいろと手を尽くしたのにこれ以上は無駄、仕方がない」というようなニュアンスになります。

「詮無い話」「詮無いからやめよう」、ただし、「せんない」という山口方言は意味が違うようです。

「甲斐なし」は成果が無いこと

「甲斐」は成果、結果という意味の言葉で、「甲斐なし」は努力したのに結果や成果が得られないこと、無駄骨という意味になり、「詮無い」と同じ意味になります。

「甲斐」は「かふ」という「代わりになる」という動詞から出た言葉になり、「代わりになるから同じ効果がある、成果」となったと言われます。

「生き甲斐・し甲斐、甲斐甲斐しい」などの言葉もあります。

「詮無い」と「せんない」の違い

「詮無い」は「仕方がない、無駄」などの意味ですが、山口地方方言の「せんない」は違った意味で使われています。

「疲れた、しんどい、面倒、つまらない」などの意味で使っています。

「あぁ、せんない」とは「疲れた、しんどい、めんどくさい」と言うことです。

同じ山口方言の「たいぎい」に近いニュアンスを持つ言葉です。

「詮無い」と「甲斐なし」とは

「詮無い」は「仕方がない、無駄骨」など「努力をしたのに報われないこと」を言います。

「甲斐なし」も「甲斐がない」と同じで、「努力したのに結果が伴わない、成果に乏しい」などの意味になります。

「詮無い」と「かいなし」は同義になります。

ただし「せんない」は方言で使われている「同音異義語」になり、方言では「疲れた、面倒、つまらない」などの意味で使われます。

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