得は「利益を得ること、有利になること、取得すること」。
「取得」と言い換えると分かりやすい。
獲は「獲物を捕獲すること、手に入れること」。
「捕獲」と言い換えると分かりやすい。
これらの言葉は「何かを手にすること、俗にGETすること」と言う共通する意味を持っていて、自分にとり有利・有益な結果になることを言います。
「得」は有利・有益なこと
「得」は結果として「有利・有益になること」です。
言い回しや熟語は「国家資格を取得・ノウハウを獲得・会得・得意気な面持ち・損得ずく・バック転を体得・やっと納得・一挙両得・所得制限・既得権の主張・学業の修得・自業自得・得策でない・得点と失点」などがあります。
また、「得手勝手」「得手に帆を揚げる」「僧侶の得度」「得を取るより名を取れ」などもあります。
「獲」は動物を捕らえること
「獲」は「犬を使って鳥や獣を捕らえること」と語源にあります。
「獲物を取りに狩猟に行く」「漁獲量割り当て交渉が決裂した」「乱獲がたたり漁獲量が激減した」「優勝旗を獲得した」「発送前にゲートから出て放馬した競争馬をようやく捕獲した」などと使います。
また、「手に入れる、得る」と言う意味もあり、「一獲千金を夢見る」と使います。
「獲得」と言う熟語について
「得」と「獲」を使い「獲得」と言う熟語があります。
どちらも「えること」で、「獲得」も「得ること」になります。
同じ「獲る」にしても「努力をした結果として、有利なものを手に入れる、獲る、つかみ獲る」と言う意味が強い言葉です。
「大物の獲得」「見込み客の獲得」「ランキング1位を獲得」「弁護士資格を獲得」などと使います。
「得」と「獲る」とは
「得」も「獲」も「える」と読み、「有益な何かを手にすること」です。
「得」は「損」の反対語となり、「金銭的に有利になること、有益になること」を意味します。
「所得・損得・利得・既得権・一挙両得」などと使います。
「獲」は「狩猟で獲物を獲ること」です。
「捕獲・漁獲量・獲得・一獲千金・乱獲・獲物」などと使います。