エストニアは北ヨーロッパにある人口約130万人の国。
首都はタリンで公用語はエストニア語。
バルト三国では最も北に位置しています。
リトアニアは北ヨーロッパにある人口約300万人の国。
首都はヴィリニュスで公用語はリトアニア語。
バルト三国では最も南に位置しています。
名前も似ているし位置も似ているし
私たち日本人はこの2カ国を混合しやすいかもしれません。
1つの方法としてはバルト三国の一番上にあるのがエストニアで
一番下にあるのがリトアニアと覚えると覚えやすいと思います。
「エストニア」はこんな国です
日本では元大関の把瑠都の出身地でお馴染みのエストニア。
長らくの間ロシアの支配下となっていましたがロシア革命後の1918年に独立。
1940年にソ連に併合されますが
それから半世紀後の1991年に再び独立を果たします。
母国語はエストニア語ですが英語力もかなり高い国で広い範囲で英語が通じます。
治安も良く夜でも多くの観光客が出歩いているのを見ることができます。
食文化はドイツやフィンランドの影響を強く受けたものが多くまたじゃがいもや魚を食材に使用する料理が多いです。
「リトアニア」はこんな国です
日本では杉原千畝の活動が有名なリトアニア。
エストニアと同じくリトアニアは1918年に一度独立しますが
1940年にソ連に併合され、それから半世紀後の1991年に再び独立を
果たして現在に至ります。
ヨーロッパの人気スポーツといえばサッカーのイメージが強いですが
リトアニアの最も人気があるスポーツはバスケットボール。
夏季五輪には7回出場していてなんと銅メダルを3度も獲得しています。
治安も良く夜にカメラをぶら下げて歩いている観光客の姿もよく目にします。
リトアニアの食文化はじゃがいもや小麦、肉や乳製品など
北欧ではお馴染みの食材を使用した料理が多く
市街地では数多くのリーズナブルなリトアニア料理専門店が立ち並んでおり、観光客からも人気があります。
エストニアとリトアニアで盛り上がるITビジネス
現在エストニアとリストニアで注目されている分野があります。
それはIT業界。
歴史的にロシアという大国からの支配や侵略の危険にさらされてきた
エストニアはその対抗策としてITに力を入れてきました。
現在エストニアでは国民の90%以上の人がネットで納税するなど
国民のIT意識も高くなっています。
Skypeを開発した国もエストニアですね。
リトアニアも負けてはいません。
2018年1月には金融関連の法規制が改訂されて
スタートアップが新たな金融サービスを実験的に提供できる
サンドボックスフレームワークが登場しました。
このようにエストニアやリトアニアでは政府がスタートアップを積極的に支援しており、多くの起業家や投資家の関心を集めているわけです。
日本とエストニア、リトアニアのこれから
ヨーロッパというとこれまでは多くの日本人がイメージするのは
イギリス、フランス、ドイツ、イタリアなどの大国。
エストニアやリトアニアと言われてもピンと来ない人も多かったでしょう。
しかしIT化が進むに連れてエストニアやリトアニアといった国の
存在感も今後大きくなっていくのは容易に想像できます。
日本では現在少子高齢化が問題になっており
今後の世の中の動きにどうやって適応していくかが課題になっています。
日本は経済大国でありますが国として成熟しすぎだため
スタートアップ企業が育ちにくいのです。
こういう時代だからこそ私たち日本人は
IT先進国であるエストニア、エストニアに続こうとしているリトアニアに
今以上に関心を持つ時期にきていると言えるかもしれませんね。