「綱」は、植物の繊維・化学繊維・針金などを長くより合わせたものです。
英語では「a rope」で表されます。
「荷物に綱をかける」は「tie a package with a rope」です。
「縄」は、藁・麻などの植物や化学繊維をより合わせて長くしたものです。
英語では「a rope」「a cord」で表されます。
「荷物の縄を解く」は「untied a package」です。
「紐」
物を縛ったり、つないだりするのに用いるものです。
英語では「(a) string」「(a) cord」「a strap」で表されます。
「靴ひもを結ぶ」は「tie a shoestring」「tie a shoelace」です。
「綱」の意味
「綱」は、以下のような意味です。
①植物の繊維・化学繊維・針金などを長くより合わせたものです。
「ロープ」と同じ意味です。
②それにすがって頼みとすることです。
③相撲に於いて、横綱のことです。
以下のように使います。
十字に綱をかける 綱引き 綱渡りをする芸人
<関連語>
「テープ」は、幅が狭くて長く帯状になったものです。
用途は広く、素材もいろいろあります。
「ゴールのテープを切る」「テープを巻く」「テープを投げる」のように使います。
「鎖」は、金属製の輪をつなぎ合わせて作ったひも状のものです。
「犬を鎖でつなぐ」のように使います。
「縄」の意味
「縄」は、以下のような意味です。
①藁・麻などの植物や化学繊維をより合わせて長くしたものです。
一般的に、紐よりも太く綱よりも細い物をいいます。
②「お縄」の用法で、罪人を縛るものをいいます。
以下のように使います。
十字に縄をかける 雑誌を縄で縛る 縄をなう
お縄を頂戴する
<関連語>
「荒縄」は、藁をなって作った手触りのざらざらした縄です。
「細引き」は、麻を寄って作った縄です。
「細引き縄」のことです。
「紐」の意味
「紐」は、以下のような意味です。
①物を縛ったり、つないだりするのに用いるものです。
紙・布・麻・革などで作ります。
通常、糸より太く、縄・綱より細いものを言います。
②ものを陰で操ったり支配したりするものです。
③女性を働かせて金品を貢がせている情夫です。
以下のように使います。
十字に紐をかける 靴の紐をむすぶ 小包を紐でくくる
雑誌を紐で縛る ひも付き交付金
<関連語>
「しめ縄」は、神前や神事の場に張り、神聖な場所として区別するのに用いる縄です。
「注連縄」「標縄」「七五三縄」のように書く場合があります。
「綱」は、 植物の繊維・化学繊維・針金などを長くより合わせたもの、「縄」は、 藁・麻などの植物や化学繊維をより合わせて長くしたもの、「紐」は、 物を縛ったりつないだりするのに用いるものです。
「綱」「縄」「紐」は、類語です。
「荒縄」「細引き」「テープ」「鎖」「しめ縄」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「物を縛ったり、つないだりするのに用いる細長いもの」です。
「綱」「縄」は、植物繊維や針金などをより合わせたもので「綱」は「縄」よりも太い物を言います。
太さの厳密な規定はありません。
「綱」は、「頼みの綱」のように、「助けとなるもの」という意味でも使われます。
「紐」は、紙・布・ビニール・革など素材は様々です。
形状も、より合わせたもの、縫い合わせたもの、幅広い素材を切ったものなどがあります。
「紐」は、「紐のついた援助金」のように、「陰で支配するもの、条件となるもの」という意味もあります。