「着る」は、体全体、または上半身に衣服をつけることです。
英語では「put on」「wear」で表されます。
「彼は上着を着ている」は「He is wearing a coat.」「He has a coat on.」です。
「はく」は、衣類を下半身に付けることです。
英語では「put on」で表されます。
「急いでズボンをはいた」は「He put on his trousers hastily.」です。
「かぶる」は、頭や顔を覆うことです。
英語では「put on」「wear」で表されます。
「put on」は動作を表し、「wear」は状態を表します。
「少女は毛布をすっぽりとかぶった」は「The girl was covered from head to foot with a blanket.」です。
「着る」の意味
「着る」は、以下のような意味です。
①衣服を身につけることです。
体全体、または上半身に身にまとうことです。
②「罪を着る」という用法で、「罪を身に引き受ける」という意味を表します。
③「恩に着る」という用法で、「~をありがたいと思う」「~に感謝する」という意味を表します。
反対語は「脱ぐ」「取る」です。
以下のように使います。
着物を着る セーターを着る 布団を着て寝る 濡れ衣を着る
「はく」の意味
「はく」は、衣類を下半身に付けること、また履物を脚につけることをいいます。
動作は足先から身体の中心部に向かってなされます。
反対語は「脱ぐ」です。
以下のように使います。
袴をはく スカートをはく 靴下をはく 足袋をはく 長靴をはく
<関連語>
「着込む」は、厚着をすることです。
「セーターを何枚も着込む」のように使います。
「着こなす」は、自分によく似合うように衣服を着ることです。
「上手に着こなす」のように使います。
「突っかける」は、履物をつま先にちょっとかけて履くことです。
「サンダルを突っかける」のように使います。
「お召しになる」は、「着る」の尊敬表現です。
「晴れ着をお召しになる」のように使います。
また、「乗る」「呼び寄せる」という意味もあります。
「お車をお召しになる」「大臣をお召しになる」のように使います。
「かぶる」の意味
「かぶる」は、他動詞の場合、以下のような意味です。
①頭や顔を覆うことです。
また、頭からすっぽりと覆うことです。
②雪や雲を帽子に見立てて、野山に積もることや、山頂が雲に隠れることを表します。
③「暈(かさ)をかぶる」という用法で、月や太陽の周囲に丸い輪ができることを指します。
④「皮をかぶる」という用法で、「皮が?かれていない状態にある」という意味や、神話や伝説で「人の皮を身につけて他のものになる」という意味を表します。
⑤「粉末状のものや液体などを上から浴びる」という意味です。
⑥本来ならば引き受けなくてもよいものを身に受けてしまうことです。
反対語は「脱ぐ」「取る」です。
以下のように使います。
帽子をかぶる 仮面をかぶる 毛布をかぶる
<その他の類語>
「羽織る」は、衣類の袖を通さなかったりボタンを付けなかったりして、軽く肩にかけるようにして身につけることです。
「まとう」は体全体、または一部にからませるようにすることです。
「着る」は 体全体、または上半身に衣服をつけること、「はく」は 衣類を下半身に付けること、「かぶる」は 頭や顔を覆うことです。
「着る」「はく」「かぶる」「羽織る」「まとう」は、類語です。
「着込む」「着こなす」「突っかける」「お召しになる」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「衣類を身につけること」です。
「着る」は、上半身、または体全体に衣類をつけることです。
通常、衣服の袖に腕を通した状態をいいます。
「はく」は、ズボン・スカート・靴・靴下など、下半身につける衣服に足を通して身につけることです。
「履く」「穿く」とも書きます。
「かぶる」は、笠・布・帽子・仮面などで、頭や顔を覆うことです。
また、「水をかぶる」「車がほこりをかぶっている」のように「上から浴びる」という意味でも使われます。