先覚は「人より先に物事の道理を悟ること、職場や学校などで自分より先に入った人のこと」。
前者の意味で使われることは少なく、後者の意味で使われることが多いでしょう。
先輩に当たる表現と言えます。
先学は「特定の物事ついて先輩である学究者のこと」。
特定の物事を先に研究している人のことを指して使うのです。
いわゆる先輩に近い意味ですが、ちょっと違っています。
「先覚」の意味
先覚とは、人より先に物事の道理を悟ること、職場や学校などで自分より先に入った人のことです。
前者の意味はあまり有名ではないです。
したがって、基本的には後者の意味で使用していくことになります。
会社や学校における先輩を指す言葉なので、使える対象は非常に多くいるはずです。
でも、先覚という表現はマイナーと言えますけど。
「先学」の意味
先学とは、特定の物事ついて先輩である学究者のことです。
ある分野に関して、すでに研究をしている人たちを指しますが、自分にとって先輩という意味で使っていきます。
したがって、赤の他人であっても使える場合があるでしょう。
同じ職場や学校である必要はないので、先学についてはそれだけ幅広い場面で使える可能性があると言えるのです。
「先覚」と「先学」の用法や用例
「会社に入ると、自分の周りは先覚だらけになるよな。
自分はまだ未熟だから、いろいろな人たちから仕事を教わって、1日でも早く会社に貢献できるようになりたい。」
「これまで多くの研究者がこれに関して研究をしてきたが、それでもまだ道の部分はあるんだ。
そういった先学でも果たせなかったことを俺はやってのけたいね。」
先覚と先学は意味が似ている
先覚は職場や学校における先輩という意味ですが、先学は特定の分野について研究をしてきた人たちという意味です。
したがって、両者は全く同じ意味ではないものの、似ている状況と言えるでしょう。
でも、先学の方が意味としては範囲が狭いので、使用できるケースがそれだけ少ないと言えるはずです。
そこは知っておくべきです。