了解は「相手のいうことを理解して分かること」。
「理解」「認識」と言い換えると分かりやすい。
了承は「相手のいうことを理解して認めること」。
「承認」と言い換えると分かりやすい。
承知は「既に理解して知っていること」。
「既知」と言い換えると分かりやすい。
承諾は「相手の要求を理解して受け入れること」。
「受諾」と言い換えると分かりやすい。
「了解」は相手に言われたことを理解して認識することです
「了解」は目上の人が目下の人に対して、または同じ格の人同士が使う言葉になります。
相手のいうことを聞き、理解した上で分かったと伝えることです。
ですから、自分より目下の人に対しては使いません。
たとえば「御了解いただけましたか」「了解なしに行うとは何事だ」「この件については必ず上司の了解を得て下さい」と使います。
「承知」は相手に言われたことを理解し受け入れることです
「了承」の「承」は受け入れることですから、「了承」は理解した上で承認することになります。
目上の人が使う言葉になり「その件はすでに了承している」「了承したので計画を進めなさい」「この議案について社長の了承を得るのは大変だ」「これは責任者の了承のもと実行している」「事前に了承を得ておく必要がある」と使います。
「承知」はあることを既に理解して知っていることや相手の言葉を受け入れることです
「承知」はすでに理解し知っていること、相手のいうことを理解して受け入れることになります。
例えば「承知いたしました」「そのことはすでに承知しております」「承知して頂けましたか」と使い、主に目下の人が目上の人に使う尊敬語になります。
また、「いたずらしたら承知しないから」と子供に対しても使うことが有ります。
「承諾」は受け入れる意味が強い場合に使います
「承諾」は強い気持ちで相手の要求を受け入れることになります。
会社や組合などの契約や国際的な条約、宣言などを受け入れて実行責任を負うことです。
例えば「管理会社との管理契約は管理組合の総会で承諾されました」「京都議定書は多くの国で承諾されています」「日本はポツダム宣言を承諾して締結しました」と使います。