品性は「その人の持つ性質や人格のこと」。
「人格」と言い換えると分かりやすい。
品格は「その人の持つ品のある雰囲気のこと」。
「雰囲気」と言い換えると分かりやすい。
「品性」は常識ある言動ができる人のことです。
「品格」はそのような人に漂う雰囲気のことです。
「品性」が卑しいのに「品格」があることは、ありえないのです。
「品性」は常識的言動のこと
「品性」は場所や時期などで適した言動が取れる人が持っているもののことです。
少しでも違和感のある言動をすれば、周囲にいた人はその人の「品性」を疑うことをするのです。
例えば「先を争って電車内の座席を取ろうとする人には品性は感じません」「道に落ちている財布を猫ババする人も品性はないのです」「人の上に立っている人が威張り散らすのも品性は欠如していると言えます」。
「品格」は自然に備わる雰囲気
「品格」は「品性卑しからぬ」人が持つ雰囲気のことです。
いつなんどきどこでも常識的な言動をする人は、評価が安定したものになり、人の見る目もおのずから違うのです。
相手を気づかい、年に関係なく敬い、丁寧な対応ができ、誰にでも親切な人は「品格」が備わっていると言えます。
どれ一つでも欠けていると「品格」など吹き飛んでしまいます。
「品位」があっての「品格」
「品格」は下地に「品性が良いこと」があります。
「品性」が良くなければ「品格」などは望めません。
逆に「品格」のない人は「品性が卑しい」のです。
常識から外れている行為をする人は「品性が卑しい」のです。
例えば「あさましい行為、ケチな性質、ギャンブル中毒、高圧的態度、下劣な趣味・趣向」などがある人は「品性・品格」ともに無縁の人なのです。
「品性」と「品格」とは
「品性」はいつでも常識的な言動ができる人のことです。
非常識と目される言動を少しでもすれば「品性」などなくなります。
「品性」は生まれ育った環境や生まれ持った性格などが下地となり、道徳観念が発達している人が持てるものです。
どのように地位が高くても、非常識なことを行う人は「品性卑しき人」なのです。
「品格」は「品性がある人」が持っている雰囲気です。
「品性あっての品格」と言えます。