御難は「災難などを敬って言う意味のこと」。
他人が遭遇した災難などを敬って表現する際に使います。
日常生活においてはあまり使われないです。
渋難は「不幸や苦痛が起きている状態のこと、物事がなかなか進まない状況のこと」。
敬語的な意味がない部分において、御難とは明らかな違いが存在していると評価できると思われます。
「御難」の意味
御難とは、災難などを敬って言う意味のことです。
他人が被った災難に対する独特な言い方になりますけど、実際にこういう表現を使うことはまずないでしょう。
災難を敬うという発想自体がそもそも多くの人たちにないと思われるので、御難については知らない人が割といるのではないかと思われます。
ただ、全く見聞きしないとも言い難いので、覚えておいた方がいいとは言えるでしょう。
「渋難」の意味
渋難とは、不幸や苦痛が起きている状態のこと、物事がなかなか進まない状況のことです。
不幸や苦痛が起きるという意味なので、災難に近い意味を持っています。
しかし、渋難は敬うといった部分はありませんから、そこは御難との大きな違いになります。
でも、敬語的な意味がない分、渋難の方が日常的に使いやすい表現になるでしょう。
「御難」と「渋難」の用法や用例
「今回の御難に関しては、周りの人たちから見てもかなり痛ましい状況に思えてくる。
そうなると、当事者は非常に辛い感覚になっているのではないだろうか。」
「人生においては渋難と言えるものがいくつか起きることになるだろう。
それが当然であり、それ自体は避けることができないと思われる。
人生は辛いことの繰り返しなのだ。」
御難と渋難は明確な違いがある
御難と渋難については、どちらも災難を表す言葉と言えます。
でも、両者に関しては明確な違いがきちんと存在していると言えるのです。
御難は災難を敬う際に使う表現ですけど、渋難はそういった部分はありません。
つまり、意味としてはほぼ同じでも、扱い方にやや差があるということで、そこで区別をしていくといいと言えるのです。