隠蔽は「わざと何らかの事実を隠そうとすること」。
基本的には世間から非難されるような状況を意図的に隠そうとする場面で使います。
バレたら非難されるからこそ隠すという言い方もできますけど。
隠滅は「わざと何らかの事実の痕跡を消そうとすること」。
隠すではなく、消すなので、その点において隠蔽とは違います。
こちらもバレないために行うのです。
「隠蔽」の意味
隠蔽とは、わざと何らかの事実を隠そうとすることです。
本人にとって都合が悪い、バレたら非難されること間違いなしと言えるような事実を隠すという意味になります。
隠蔽については実は多くがやっている可能性があるでしょう。
すべてをさらけ出している方が不自然であり、むしろ隠蔽を全くしていない方がおかしいとも言えます。
他人に知られたくない秘密は誰でもあるはずです。
「隠滅」の意味
隠滅とは、わざと何らかの事実の痕跡を消そうとすることです。
隠そうとする意図があるので、そこについては隠蔽と割と似ていますが、隠滅の場合には完全に消してしまうので、手段としては隠蔽とはやや違います。
隠蔽は隠すだけですから、見つかる可能性も一応あると言えるのです。
だから、両者の違いはそこそこ見分けやすいと言える可能性があるでしょう。
「隠蔽」と「隠滅」の用法や用例
「今回の事件は俺の名誉にかかわる。
これに俺がかかわっていたことが世間にバレるとイメージダウンは避けられない。
よって、隠蔽に走るというのが最善の策だろう。」
「犯罪が行われた場合、当然ながらそれがバレないように努めるというのが犯罪者の自然な行動だ。
証拠隠滅などは特に頻繁に行われることになるんじゃないかと思う。」
隠蔽と隠滅はバレないようにする行為
隠蔽と隠滅については特定の事実がバレないように、明るみに出ないようにする行為です。
したがって、両者は意味はそれなりに似ています。
しかし、行為自体が全く同じではないので、区別できる余地は大いにありますが。
こういった言葉はいろいろな場面で使うことができ、実際にやったことがある人も多くいる可能性が考えられます。