欠陥は、「部品が一部ないもしくは壊れていて機械が動かないこと」。
欠損は、「何らかの一部分が無くて不完全であること」。
前者は、主に機械が動かなくなり、部品に問題がある時に使用します。
後者は、機械だけでなく他の物や金額の損失の時にも使用します。
両者の違いは、機械以外にも使用できる場面があるかないかです。
「欠陥」は、部品が一部ないもしくは壊れていて機械が動かないこと
例えば、車が動かなくなったと仮定します。
まず、ガソリンが不足していないか確かめます。
次に、バッテリーが上がっている可能性を考えます。
ヘッドライトを切り忘れていたか、室内灯がつけっぱなしにしていなかったかなどを思い返します。
ガゾリンとバッテリーに問題が無ければ、メインヒューズが切れているなど部品が壊れている可能性が考えられます。
このような例のときに使用します。
「欠損」は、何らかの一部分が無くて不完全であること
例えば、息切れや動悸がひどいと仮定します。
病院に行き、胸部X線検査や心電図、超音波検査をしてもらいます。
その結果、心臓に問題がある可能性があることが分かり、合併症がないか確かめるために心臓カテーテル検査を受けます。
合併症はなかったが、心室中隔欠損と診断されます。
この例のように、心臓の一部分に穴が開いている状態のときに使用されます。
「欠陥」と「欠損」について
両者は、マイナスイメージを持ちやすく、実際に良くない時に使用されます。
良くない状態の幅も広く、部品を換えれば問題が解決することから命に危険がある状態まで表現できます。
現在、前者は一般的に使用されるが、後者は前者よりも意味が豊富であるが使用される場面は限定されつつあります。
病名以外の後者の代わりに「損失」や「壊れる」という単語が使用されやすくなっています。
「欠陥」と「欠損」の最悪の使用例
前者の最悪の使用例は2つあります。
1つ目は、大量生産された機械のリコールです。
これは、同じ機械に問題が生じた時に使用されます。
2つ目は、機械の不具合で人の命が失われたときです。
後者も最悪の使用例が2つあります。
1つ目は、体のどこかに「欠損」があり、命が危険な状態であるときです。
2つ目は、経営が悪化し、大きな赤字になることです。