十分は「数値や数量が満杯、満たされていること」。
充分は「精神的に満たされていること」。
十分の場合は「ケチャップを作るには十分な量のトマトだ」というように物の数や人数、売り上げについて使われる。
一方で充分は「君は充分に頑張った」のように主観的、感情的評価などの際に用いられる。
「十分」の意味
「十分」という言葉は「数値や数量が満杯、満たされている状態」を意味しています。
具体的には、「この料理に使う材料はこれで十分だ」、「話し合いを行うには十分な人数が集まった」というように物や人の数など、客観的に見て数値が満たされているということを意味しているのです。
「充分」の意味
「充分」という言葉は「精神的に満たされている状態」を意味しています。
具多的には、「充分に頑張ったのだから、成功するはずだ」、「旅行を充分に楽しんだ」というようなある感情によって精神が満たされていることを示す場合に用いられる主観的な表現です。
「十分」と「充分」の使い分け
「十分」と「充分」は客観的か、主観的かという点に着目すれば、簡単に使い分けることができます。
また、どちらを当てはめても良い場合もあります。
例えば「じゅうぶんなお金」という文がある場合、ここでの「じゅうぶん」は金額的に満たされていれば「十分」、精神的にお金があることに満足して入れば「充分」になります。
ニュアンスによる使い分けと言えるでしょう。
意外とわからない、「十分」と「充分」の違いとは
「じゅうぶん」という言葉を日常の中で使うことは多いでしょう。
しかし、「じゅうぶん」を文字に起こす際、「十分」と「充分」どちらを使うべきか、意味は違うのは迷ったことはありませんか。
「十分」と「充分」にはどのような意味の違いがあるのかについて解説していきます。