寸鉄殺人は「ちょっとした一言や批評で、ずばりと他人の急所や弱点を突けること」。
元々は大したことない武器で人を殺せるという意味の言葉ですが、現代ではこのような意味で使われやすいです。
頂門一針は「相手の急所を突いて戒めること」。
弱点と言える部分をあえて突いて、忠告を与えるような意味の言葉になります。
寸鉄殺人に近い意味の言葉です。
「寸鉄殺人」の意味
寸鉄殺人とは、ちょっとした一言や批評で、ずばりと他人の急所や弱点を突けることです。
言葉を使って、相手の弱点を突くようなシーンで使っていく言葉であり、多くの人が得意なことではないと言えるでしょう。
実際、このようなことができる人は限られており、たいていの人は言葉で相手の弱点を突くことは苦手と言えると思われます。
「頂門一針」の意味
頂門一針とは、相手の急所を突いて戒めることです。
必ずしも言葉を使ってという必要はないので、それ以外の手段を使うケースもあると言えるでしょう。
しかし、寸鉄殺人に意味は似ており、相手の急所と言える部分を攻める点は同じです。
相手を一気に弱らせることができる、窮地に追いやることができるというシーンで使っていきます。
「寸鉄殺人」と「頂門一針」の用法や用例
「頭がいい人は批評の仕方が一般人とは違うよな。
ちょっとした一言で相手を言い負かしたり、反論できない状況に追いやることができるからさ。
ああいう頭脳が欲しいものだよな。」
「頂門一針に長けた人は相手の弱点を攻めるのが上手い。
言い換えれば、相手のどこに弱点があるのかを見極めるのが得意ということだ。
こういう能力も重要なんだよ。」
寸鉄殺人と頂門一針はともに相手の弱点を突くという意味
寸鉄殺人と頂門一針については、ともに相手の弱点を突くという意味で使われます。
したがって、両者の意味は割と似ていると言えるのです。
しかし、寸鉄殺人は主に言葉を使ってそういった攻め方をする表現と言えるため、特にそういう制限がない頂門一針とはやや違います。
したがって、両者は一応区別できる部分があるわけです。