「出し抜く」と「先回り」の違い・意味と使い方・由来や例文

出し抜くは「相手を欺き先手を打って先に行なうこと」。

「先手」と言い換えると分かりやすい。

先回りは「人より密かに先を行くこと」。

「出し抜く」と言い換えると分かりやすい。

「出し抜く」には人を騙すという要素があります。

騙さないまでも秘密裏に行うことになります。

「先回り」は人より努力をして先手を打つことです。

「出し抜く」は人を騙して先手を打つこと

「出し抜く」は、例えば、マドンナ的な女性に男仲間が手を出さないという暗黙の了解が有っても、ひそかにマドンナとデートをしてしまうことです。

「出し抜く」ためには裏切りや騙し、秘密裏に行うことが必要です。

周囲の行動を制約しておいて、自分だけが悠然と行なうことを意味します。

「先手必勝、やったもの勝ち」と言うことです。

「先回り」は人より先に行くことですが、人より多くの努力をする必要があります。

例えば、人が行きそうな街道を行かずに通りそうもない山道を急いで進み、人より先に目的地に到着することです。

山道を早く進む努力があります。

「先回り」は普通の生活でもあることで、いわゆる「先手」を打つことを言います。

人に勝つためには「先回り」が必要なのです。

「出し抜く」ためには騙しや裏切り、秘密裏に行うことなどが必要ですが、人より先に行なうことも必要なのです。

「先回り」をすることで、「出し抜く」ことが可能になります。

つまり「先手」を打たなければ「出し抜く」ことも「先回り」する事も出来ないという訳です。

「みんなを出し抜くために先回りをした」などと使います。

「出し抜く」は回りに黙って行なうことや、行わないと言って行なうことが必要になります。

周囲より優位に立ち、ことを行なうためには周囲の裏をかくこともしなければなりません。

勝負事でも「出し抜く」ためには「先手」を打つのです。

「先回り」も先手を打つことになります。

人一倍の努力があり、秘密裏に行う必要もあります。