誘導は「先に立って誘い導くこと。」
「案内」と言い換えると分かりやすい。
手引は「案内すること、情報を提供すること」。
「情報提供」と言い換えると分かりやすい。
「誘導」は人を安全な方向や場所に導くことを言います。
「手引」は「手を引いて案内すること」ですが、必要な情報を提供して、一定の方向に導くことも言います。
「誘導」は導くこと
「誘導」は安全に場所に人を導くことです。
「交通誘導員」「誘導灯」などの言葉もあります。
「道路工事の時はそばにいる交通誘導員の指示に従って、車や人は安全に通ります」「マンションや施設には必ず誘導灯の設置が義務づけられている」などと使います。
「誘導尋問」と言う言葉もあり、予め欲しい言質を取るための質問のことを言います。
「手引」は指針のこと
「手引」は行動の指針を言うことがあります。
「手引書」と言う言葉では、物事の内容が把握でき、取るべき行動が決められるものです。
「手引をする」は必要な情報を予め報告することや行動を行い、依頼者の目的が達成されるようにすることです。
元は「手を引く」ことですが、「手ほどき」の意味もあり「案内」「情報提供」などの意味になったものです。
「誘導」も「手引」も方向性を示すこと
「誘導」は安全な方向に導くこと、「手引」は行くべき方向を示すことになり、どちらも一定の方向性を示すという点では共通しています。
「火災の際は誘導灯に沿って逃げたら非常口に辿り着ける」。
「手引」も元の意味では「安全になるように手を引いて人を助け導く」と言う意味なので「誘導」と同じになります。
「お年寄りを手引した」「完全な場所に誘導した」などとなります。
「誘導」と「手引」とは
「誘導」は安全な場所まで人を導くことです。
「手引」は行くべき方向を示すことで、どちらも方向性に関係した言葉になります。
「誘導」は「交通誘導員・誘導灯・誘導尋問」などがあり、「手引」は「手引書・内部手引・手引者」などがあります。
「誘導」は安全確保のため、「手引」は行動指針、依頼者目的援助などのためと言えます。