遺留は「人が死んだあとに品物を残すこと、また、忘れ物のこと。」

「遺品」「遺留品」と言い換えると分かりやすい。

残留は「居残ること、カスが残ること」。

「居残り」「残滓」と言い換えると分かりやすい。

「遺留」は普通「遺留品」と言う忘れ物として使いますが、遺品のことも言います。

「残留」は残った物、人、カスなどを言います。

「遺留」は残すこと

「遺留」は「遺し留めること」「遺すこと」ですから、人が亡くなった後の遺品や置き忘れた物、また、事故や事件現場に残された証拠となる物などを言います。

「電車内の忘れ物は遺留品保管所に一旦集められる」「ひき逃げ事故の遺留品捜査が徹底的に行われた」「亡くなった人が遺留していった品は遺品と言う」「忘れ物は遺留品と言う」などと使います。

「残留」は残ること

「残留」は「残し留めること」ですから「そのまま残ること」「残されたカス」などの意味になります。

「一部リーグの最下位のチームはかろうじて残留が決まった」「濾過した後に残る残留品はカスと言う」「先発組に対し残る人々は残留組と言う」「戦争が終わり、祖国に引き上げた人もいれば、異国に残留した人もいる」などと使います。

「遺留」は残ること、「残留」は残すこと

「遺留」は人が亡くなることや置き忘れることが原因で物が残されること、また、事件・事故現場などに物が残ってしまうことですから、普通、意図して残すことではありません。

それに対して、「残留」は意図して残ること、結果として残ることなどになります。

「残される」と「残る・残す」の違いがあります。

「残された遺品」「残された遺留品捜査」「一時リーグに残留する」などと使います。

「遺留」と「残留」とは

「遺留」も「残留」も同じような意味ですが、「遺留」は仕方なく残されたという意味があります。

「残留」は結果として残ること、自ら望んで残ることなどになります。

「遺留」はものに対して使い、「残留」は人やものに使います。

例えば、「遺留」は「遺留品」「遺留物」、「残留」は「残留チーム」「残留組」「残留品」「残留物」などと使います。

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