ちょっとは「少しの程度のこと」。
「わずか」と言い換えると分かりやすい。
ややは「程度の軽いこと」。
「少し」と言い換えると分かりやすい。
少しのことを表す言葉はいろいろあり、「とょっと」も「やや」もそうですし、「わずか」「微量」「少量」なども言います。
どれも同じような意味ですから、同じように使いますがその時の状況により使い分けることがあります。
「ちょっと」はわずかなこと
「ちょっと」は程度や時間・分量・金などがわずかなことを言い「一寸」と書きます。
日常生活で頻繁に使われる言葉ですが、時間については「しばらく」の方が無難です。
「ちょっとお待ちください」より「しばらくお待ちください」の方が丁寧なのです。
「ちょっとのことで激怒するおかしな人」「ちょっと待て」「ちょっとおかしいよ」などと使います。
「やや」は程度の言葉
「やや」は「稍」と書き少しの程度と言う事ですから、時間や分量には余り使いません。
「やや甘味を押さえた餡だ」「やや色に赤味がある」「やや重の馬場状態になっている」「やや下りになっている道」「やや小降りに成ってきたようだ」「やや右にカーブしている」「写真からはみ出ているので、やや左に動いてください」などと使います
「ちょっと」の方が「やや」より使用頻度が高い
「やや」は「ちょっと」よりは丁寧になりますし「ちょっと」は気安い感じの言葉になります。
「ちょっと手伝って」「ちょっとどいて」「ちょっとしたことなのに」「ちょっと低い椅子」「ちょっと休みたい」「ちょっと顔を出しておいて下さい」などの例で、「やや」が使えるのは「やや低い椅子」しかありません。
「やや」は心持ち少しと言う意味なのです。
「ちょつと」と「やや」とは
「ちょつと」は気安い言葉で、程度や時間・分量などに使われます。
「やや」は丁寧な言い方になり、程度に使われます。
「ちょっとやそっとでは動かない」「ちょっとやかましい」「ちょっと出の駆け出しタレント」「ちょっとしたこと」「やや持ち直した」「やや寒い日」「やや重野馬場状態」「やや左に動いて下さい」「やや傾斜している道」などと使われます。