多分は「かなりの確率で実現するのこと」。
「実現」と言い換えると分かりやすい。
きっとは「願望を込めて期待すること」。
「期待」と言い換えると分かりやすい。
恐らくは「ネガティブなことを推量すること」。
「推量」と言い換えると分かりやすい。
これらの言葉は現在実現していないことについて、将来的には実現する可能性について表す言葉になります。
「多分」は可能性あり
「多分」はかなりの確率で実現されることを意味しています。
「かなりの程度」のことですから、普通よりは確実に近いものになります。
「その程度のミスならば多分許されるでしょう」「この相手なら多分勝てるかも知れない」「明日なら多分お伺い出来ます」「あの人だと多分しゃべってしまうでしょう」「多分参加しないかも知れません」などと使います。
「きっと」は期待の言葉
「きっと」は必ずと言う意味ですが、期待や願望が前提になっている、「必ず」の度合いは薄いものになります。
「きっと勝ってくれるに違いない」「きっと、きっとの約束だよ」「この空模様だと午後にはきっと雨になります」「あの人はきっと来ると言っていたので、きっと来ます」「きっとそうに違いない」「このことはきっとばれる」などと使います。
「恐らく」は推量
「恐らく」は推量の意味合いが強い言葉です。
「恐らく~だろう」と使い、実現の可能性は「多分」より低くなりますがかなりあると言えます。
「恐らく」は「恐れらくば」と言う意味があります。
「心配しているが本当に起きるかも知れない」と言う時に使います。
「恐らく雨が降る」「恐らく台風は上陸する」「恐らく試験に落ちる」「恐らくだめだ」などと使います。
「多分と「きっと」と「恐らく」とは
「多分」は実現性のある事について使います。
「きっと」は期待が込められている場合、実現の可能性は少なくなります。
「恐らく」はネガティブなことが起きる可能性が高い場合に使います。
「多分来る」「きっと来る」「恐らく来る」は同じように聞こえますが、意味は少しずつ異なるのです。
「多分来る」は本当に来ること、「きっと来る」は期待が込められています。
「恐らく来る」は来てほしくないが来ることを意味します。