幕内は、大相撲における番付の中でも最上位に位置する階級です。

十両は、幕内の下、幕下の上に位置づけられています。

番付上の階級では上から2番目となります。

幕内・十両力士のことを関取と呼びます。

関取になると、力士の待遇や特権も一気に変わっていきます。

本場所においては15日間毎日取組が行われ、幕内下位の力士と十両上位の力士が当たることもあります。

幕内とは

幕内とは、大相撲の番付において6つある階級のうち、最高位に位置づけられるものです。

幕内の定員は42人となっています。

幕内に昇進することを「入幕」とよびます。

幕内の上位は横綱・三役(大関・関脇・小結)があり、その下に前頭がありますが、この前頭の人数は三役力士の人数との兼ね合いがあり多少増減します。

上位陣が東西に2名ずついるとすれば、前頭は34人になるため、東西17枚目まで存在することになります。

入幕に関しては、前場所の十両での成績や番付によって、前頭の2桁の枚数ではなく、一気に前頭の1桁台まで昇進することもまれにあります。

十両とは

十両とは、大相撲の番付における6つの階級のうち、幕内に次いで2番目に高いものであり、正式には「十枚目」となります。

ただし、一般的には「十両」と呼ばれています。

定員は東西に各14枚、計28人となっています。

幕下から十両に昇進することは、関取になることを意味します。

そして、力士として一人前と認められたことになり、これまでの待遇とは大きく異なります。

幕内と十両の共通点と相違点

幕内と十両の共通点としては、取組は15日間毎日組まれることになり、取組の前には土俵入りも行われます。

一方、相違点としては、単なる階級の高低だけにとどまりません。

例えば、月給については、十両が110万円ですが、幕内に昇進すると140万円となります。

もちろん、三役そして横綱に昇進すれば、一層月給が上がることになります。

幕内と十両、それぞれにおける戦い

まずは、十両においては全勝優勝が少ないといわれています。

その理由としては、十両力士の間での実力が拮抗していることが挙げられるようです。

下位の力士でも好成績であれば、十両の上位の力士と終盤戦で当たることはよくあります。

また、十両では力を発揮しても幕内になかなか昇進できないという力士も多く、幕内に上がるためには、まず周りよりも一段上の実力をつけていく必要があります。

幕内になると、上位陣と下位陣で取組が組まれることが多いため、よほどでなければ、割を返す、つまり通常組まれるはずの取組を変えるということはありません。

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