排外は「外国人や外国の思想などを排除しようとすること」。
対象となるものが細かく決まっているので、実際に使うことができるシーンは限られていると言えます。
排斥は「好ましくないものを排除しようとすること」。
排外と比べるとかなり漠然としています。
ただ、漠然としているがゆえに、排斥に関してはいろいろなシーンで使っていく言葉という評価が可能となっています。
「排外」の意味
排外とは、外国人や外国の思想などを排除しようとすることです。
日本においては、江戸時代に鎖国体制を敷いていたため、この排斥という言葉がよく使われていました。
日本史の教科書などでも、この時代を勉強するときには排斥という言葉をよく目にするはずです。
外国人や外国の思想に対して使うという点はポイントとして覚えておきましょう。
「排外」の意味
排外とは、好ましくないものを排除しようとすることです。
自分にとって好ましくないもの、邪魔に感じるものを排除しようとするときには、排外という言葉を使っていきます。
排斥も好ましくないものを排除する行為ですけど、使える対象が限定されているため、そこは違いになります。
だから、排外の方がより多くの場面で使用できるということです。
「排斥」と「排外」の用法や用例
「江戸時代の日本においては、外国人や外国の思想に対して非常に敏感になっていた時期がある。
この時期にはまさにそういったものを排斥しようとする運動が行われていたんだ。」
「世の中では自分にとって都合の悪い存在はどうしても悪と見なしがちだ。
そして、そういった悪と見なした存在に対しては排外的な行動をとる人が結構いると言える。」
排斥よりも排外の方がいろいろな機会で使える
排斥とは意外に関しては、ともに好ましくない存在を排除するという意味の言葉です。
この点においては、両者は共通している状況です。
しかし、排斥は外国人や外国の思想に対してのみ使用するとされており、何に対しても使うことが可能な排外とは、その点において明らかな違いがあります。
似ている言葉ではありますけど、区別はしやすいはずです。