多少は「多いか、少ないか迷うほどに微妙な数や量のこと」。
多いとも少ないとも言えない微妙な状況において使っていきます。
具体的な定義はないので、各自の判断で多少という言葉を使っていくことになります。
些細は「わずかな数や量のこと」。
こちらもかなり漠然とした意味なので、各自の判断で使っていくことになるでしょう。
でも、些細は多いか、少ないかで言えば、少ない方に寄っている言い方と言えます。
「多少」の意味
多少とは、多いか、少ないか迷うほどに微妙な数や量のことです。
多いとも少ないとも言えないような、中途半端な状況でよく使うのです。
基本的にはかなり漠然とした定義の言葉であり、どれくらいが多少かというのは人によって感じ方が大いに異なると言えるでしょう。
だから、多少と言われて納得いかない人も出てくるかもしれません。
「些細」の意味
些細とは、わずかな数や量のことです。
表現はやや異なりますが、意味は多少とほぼ変わりません。
だから、厳密な違いを提示することは難しいと言えるはずです。
ただ、現実で使われる些細に関しては、どちらかと言えば数や量で示さないものに対してということが多いです。
例えばトラブルとか、そういったものを対象にすることが多いので、覚えておきましょう。
「多少」と「些細」の用法や用例
「国全体を維持していくためには国民には多少の我慢をしてもらわないといけない。
ただ、その我慢が多少の範囲を超えてしまうと、不満が爆発する可能性があるのだが。」
「最初は些細なトラブルだと思っていたら、いつしか大きな問題に発展していたというケースがある。
戦争はその1つだね。
だから、些細な問題であっても注意深く経過を見ていく必要があるんだ。」
多少と些細を区別するのは本来は難しい
多少と些細は多いとも少ないとも言えないような、微妙な数や量に対して使われます。
定義がはっきりしていないので、本来は具体的な区別はしづらいです。
しかし、実際は些細は数や量で表すことが厳しい事柄に対して使うことが割と多く、些細に関しては使用する場面を選びやすいという面があるでしょう。
そこは知っておくと良いです。