いよいよは「経緯を経た最終段階のこと」。
「最終場面」と言い換えると分かりやすい。
とうとうは「長い経緯を経てたどり着いた最後のこと」。
「最後局面」と言い換えると分かりやすい。
「いよいよ」も「とうとう」も最後にたどり着いた時に使う言葉です。
「いよいよ」は期待が、「とうとう」はあきらめが感じられる言葉です。
「いよいよ」は最終場面
「いよいよ」は期待に満ちた最終場面と言うことです。
苦労した経緯があり、それを前提に「いよいよ仕上がりだ」「いよいよ結果が出る」と苦労したことが報われるようにと言う期待感がある言葉です。
「いよいよ待ちに待った本社ビルの竣工式だ」「お前も二十歳でいよいよ成人か」「いよいよサッカーの優勝戦が始まるぞ」などと使います。
「とうとう」は最後局面
「とうとう」はあきらめに満ちた最後の場面と言うことです。
いろいろ手を尽くしたがうまくゆかずに、最後を迎えてしまったということです。
「とうとう最後になってしまったようだ」「とうとう終わりか」「とうとうこの年になってしまった」「とうとうあの人は去ってしまった」「とうとうこの日を迎えた」「とうとう亡くなったそうだ」などと使います。
「いよいよ」と「とうとう」は結局
「いよいよ」も「とうとう」も結局はこうなるという前置きの言葉です。
その意味で同じように使われることも多い言葉ですが、経緯がポジのことかネガのことかと言うことを踏まえて使い分けは必要です「いよいよ五輪も閉会式を迎えた」「とうとう五輪も閉会式を迎えた」は同じ使い方で、「いよいよ竣工式を迎えた」「とうとう臨終を迎えた」は経緯が反対なのです。
「いよいよ」と「とうとう」とは
「いよいよ」は期待を込めた最終局面のことです。
ポジティブな経緯を経て、「いよいよ」と言う期待が強く感じられるのです。
「いよいよ待ちに待った竣工式を迎える」「いよいよだなぁ」「いよいよやる気になってくれたのですね」と使います。
一方「とうとう」はあきらめの最後の場面です。
「とうとう最後になった」「とうとう亡くなりました」と使います。