「鳥瞰・ちょうかん」は、鳥が見下ろすように、高いところから広範囲に地上を見下ろすことです。

英語では以下のように表します。

「都市を鳥瞰する」は「get a bird’s-eye view of a city」です。

「鳥瞰図」は「a bird’s-eye view」です。

「俯瞰・ふかん」
高いところから見下ろすことです。

全体を上から見ることをいいます。

英語では「overlook」「look down at」で表されます。

「東京タワーから街を俯瞰した」は「From Tokyo Tower we looked down at the city of Tokyo.」です。

「俯瞰図」は「an aerial view」「a bird’s-eye view」です。

「鳥瞰・ちょうかん」の意味

「鳥瞰・ちょうかん」は、空から鳥が見下ろすように、高いところから広範囲に地上を見下ろすことです。

転じて、全体を広く見渡すことをいいます。

新聞の表記では、「鳥観」で代用します。

以下のように使います。

ヘリコプターから都市を鳥瞰する 鳥瞰図

<鳥瞰図>
現在のような真上から見下ろす地図の形式が定着する以前、1600~1800年代、ヨーロッパでは鳥瞰図による市街図が盛んに製作されました。

高い視点からの透視図です。

鳥が見下ろすように描かれたためにこの名前で呼びます。

「鳥目絵」ともいいます。

広い空間にある物体の相互関係を写実的に説明できます。

「俯瞰・ふかん」の意味

「俯瞰・ふかん」は、高いところから見下ろすことです。

全体を上から見ることをいいます。

「鳥瞰」と同じです。

以下のように使います。

塔から市中を俯瞰する 俯瞰撮影 俯瞰図

<俯瞰撮影>
高い位置から被写体を見下ろしてパノラマのように撮影することです。

人物の俯瞰撮影では、しばしば戯画的な表現効果があります。

英語では「a crane shot」で表されます。

<瞰・俯の漢字>

「瞰」
字義は「みおろす」「眺める」です。

解字では、「目+敢」で構成されます。

「敢・かん」は、「監」に通じ、「上からのぞき観る」を表します。

「目」を付して、「見下ろす」を意味します。

「俯」
字義は「ふす・伏す」です。

解字では、「人+府」で構成されます。

「府」の部分は、「俛・ふ」に通じ、「ふす・顔を下に向けて腹ばいになる」を表します。

「人」を付して「人がふす」を意味します。

「鳥瞰・ちょうかん」は、 鳥が見下ろすように、高いところから広範囲に地上を見下ろすこと、「俯瞰・ふかん」 は、高いところから全体を見渡すことです。

「鳥瞰・ちょうかん」「俯瞰・ふかん」は、類語です。

共通する意味は、「高いところから広い範囲を見下ろして眺めること」です。

「鳥瞰・ちょうかん」は、「世界情勢を鳥瞰する」のように、高いところから物事全体を見渡す場合にも使います。

「俯瞰・ふかん」は、高いところから見下ろすことです。

全体を上から見ることをいいます
「俯瞰・ふかん」の反対語は「仰視」です。

「仰視」は「あおぎみる」という意味です。

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