召喚は「裁判所が被告人や証人などを呼び出すこと」「呼び出し」と言い換えると分かりやすい。

召還は「他国にいる大使を自国に呼び戻すこと」。

「呼び戻し」と言い換えると分かりやすい。

召喚と召還はどちらも「しょうかん」と発音しますが、意味はほぼ反対になります。

「裁判に来てもらうために呼ぶこと」と「本国に戻ってもらうために呼ぶこと」の違いです。

「召喚」は呼び出し

「召喚」は裁判所が行うもので、召喚令状が送られ裁判のために期日に来るようと言う命令なのです。

罰則があります。

被告人や必要に応じて証人・鑑定人に送られます。

民事裁判では「呼出状」となり同じ内容のものですが名前が異なります。

訴訟関係者に期日の連絡と期日に出頭するよう命令するものです。

刑事と民事では同じものでも名前が異なるのはいくつもあります。

「召還」は呼び戻し

「召還」は大使や領事の帰国をさせるものになります。

特に国同士の軋轢により反発が起きてしまうと、対抗手段としてまず、大使の帰国を命じるのです。

大使は外交の使節ですから、大使の召還は外交関係の断絶を意味します。

関係が修復されればまた元の様に赴任をします。

一時的な外交上の対抗手段として良く採られるものです。

「召喚」と「召還」は言葉が似ていて発音が同じ

「召喚」と「召還」は同じ「しょうかん」の発音、「召」の漢字を使っている言葉になりますが、意味するところは全く異なります。

「召喚」は「招く・招き寄せる」と言う意味で、「召還」は「呼び戻す」と言う意味になります。

「召」と言う漢字は「声を出して招く」と言う原義があり、熟語としては「召喚・召還・召集・召人」などがあります。

「召喚」と「召還」とは

「召喚」は裁判所が送達する裁判期日の連絡と期日に来るよう命令する書状のことで罰則付きのものです。

被告人に出されますが、必要に応じて証人・鑑定人にも出されます。

民事裁判の場合は、「呼出状」と言う形式になり、訴訟関係者に期日の連絡と出頭命令がされます。

「召還」は大使の帰国命令のことで、外交的に反発した時などに一時的に行われるもので、対抗手段として一時的に外交断絶状態とするものです。

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