自力は「自分自身でなんとかすること」。
自分に関係する事柄について、誰かに頼るのではなく、自分の力のみで対処するという場面で使っていく言葉です。
自助は「自分で自身を守ろうとすること」。
自分の力でなんとかするという意味では自力と同じですけど、自助に関しては自分の身を守るシーンで特に使っていくことになるのです。
「自力」の意味
自力とは、自分自身でなんとかすることです。
細かい条件はないため、それだけ使用頻度は高くなりそうに見えます。
特定のケースにおいて、誰かを頼るのではなく、自分の手で状況を打開しようとするときに使うことができます。
ただ、世の中では少なからず誰かの手を借りて生活する人が多いため、自力と言えるシーンはそこまで多いとは言えないでしょう。
「自助」の意味
自助とは、自分で自身を守ろうとすることです。
基本的には自分のことを守ろうとするシーンで使っていく言葉なので、自力よりも使用できる範囲は狭くなります。
例えば、災害が起きたときのために、事前に対策をするなどのケースで使うことがあります。
必要なモノを準備しておくなどの行為により、いざというときに適切な行動をとって、身の安全を確保するという意味があるのです。
「自力」と「自助」の用法や用例
「今回の問題については他人の手は借りたくない。
自力でなんとかしたいんだ。
だから、みんなには申し訳ないけど俺には構わないでくれないか。」
「災害のときに備えて、みんなが自助の考えを持っていれば、それだけ被害は小さくなる。
いざというときのために前もって適切な準備を完璧にやっている人はなかなかいないとは思うけどね。」
自力と自助は使う場面が違う
自力と自助に関しては一見すると同じような意味の言葉に見えるでしょう。
しかし、実際は使用する場面に違いがあります。
自力は細かい条件がないので、多くの場面で使おうと思えば使えるはずですが、自助は自分の身を守ろうとするシーンでのみの使用になるので、そこは大きな違いと言えるでしょう。
そこは覚えておくと良いです。