類似は「似ていること、共通点があること」。
「共通点」と言い換えると分かりやすい。
そっくりは「大変似ていること」。
「酷似」と言い換えると分かりやすい。
類似は共通点があることで似ているとされることを言い、そっくりはすがた形が似ている様子の事を言います。
例えば「日本人と中国人は黄色人種と言う点で類似している」「ブタとイノシシはすがた形がそっくりだ」と使います。
「類似」は共通点があること
「類似」の「類」は「種類が同じ」のことです。
同種・同類・仲間と言う意味になります。
分類上似ていることですから、必ずしもそっくりな必要はありません。
形が違っていても同じ種類であるものは無数にあり、「類似」なものと言えるのです。
例えば「三角形と四角形は、形は全く異なりますが、図形と言う仲間ですから類似と言えるのです」。
「そっくり」は形が似ていること
「そっくり」は大変に見た目が似ている様子のことを言います。
種類が違う場合でも姿が似ているものは多くあり、「そっくり」と言えるのです。
例えば「さいころとルービックキューブは種類こそ違いますが、正方形の立方体が同じで見た目も似ているので、そっくりなものと言えます」「ツルとサギは見た目が似ていてそっくりなのですが、違う鳥の仲間です」と使います。
「類似」と「そっくり」は似方が違います。
「類似」と「そつくり」は似ていることは同じでも、「そっくり」の方が似た感じはするものです。
「似ている」と「そっくり」は「似て非なるもの」なのです。
例えば「ある女性タレントはドイツの首相と日本の俳優に顔が良く似てそっくりだ」と言うことは、日本人俳優とは「類似」しているのですが、ドイツ首相とは類似とは言えませんが似ているので「そっくり」と言えるのです。
「類似」と「そっくり」
「類似」は種類が同じで、共通点のある仲間に使います。
「そっくり」は顔や姿が似ていれば良く、「類似」の似方と「そっくり」の似方は違うと言えます。
どちらが似ているのかは一概には言えませんが、見た目では「そっくり」の方が似ています。
テレビ番組の「そっくりさん」は、顔が似ていることに重点を置いているようです。