シングルスーツとダブルスーツの違いは、スーツのジャケットにあたるものにあります。
シングルスーツは、ジャケットの前ボタンの配列が1列になっています。
1列にボタンが2~3個程度ついています。
一方、ダブルスーツは前ボタンの配列が2列になっており、前で生地が重なるようになっています。
一般的にはビジネススーツはシングルで作られ、フォーマルスーツはダブルスーツが多くみられます。
シングルスーツとは
シングルスーツとは、スーツのジャケットの前ボタンが1列になったスーツです。
シングルブレストともいわれています。
2~3個ある前ボタンで前を留める形となります。
ビジネススーツのほとんどはシングルブレストで仕立てられており、カジュアルな印象を与えるものとなっています。
なお、前のボタンについては、一番下にあるボタンは留めないのが一般的です。
ダブルスーツとは
ダブルスーツとは、ダブルブレストともいわれているもので、前のボタンが2列になっているジャケットをもつスーツです。
1列2~3つの前ボタンを2列に配置するデザインが多いです。
礼服などフォーマルスーツのデザインには、ダブルブレストが多くみられます。
前で生地を重ねることから、体系をカバーしたいという方にも好まれて着用されています。
シングルスーツとダブルスーツの由来
シングルスーツとダブルスーツのように、スーツのジャケットのデザインが異なるのは、そもそも元となっている服が異なるからです。
シングルスーツは、19世紀のイギリスにおいて、貴族の平服として用いられたことが由来とされています。
服の脱着を簡単にするためといわれています。
一方、ダブルスーツはもともと軍服やコートなどのような衣装を由来としています。
シングルスーツとダブルスーツの印象の違い
シングルスーツは、カジュアルさや爽やかさがみられることもあり、ビジネスパーソンが好んで着用していることが多いです。
一般的なスーツは、シングルブレストで仕立てられています。
しかし、最近ではダブルスーツも好んで着用されるようになりました。
ダブルスーツは風格を演出し、一時はバブル経済の影響もあって、大きい体格の年配者が、オーバーサイズでかつ肩パッドのあるダブルブレストが、現在では時代遅れとされていますが、最近のダブルスーツはスマートで細身の仕立てとなっているため、若い人でも着られるようになりました。