アワビは「ミミガイ科アワビ属で体長20センチの巻貝のこと」。
「皿状貝」と言い換えると分かりやすい。
トコブシは「ミミガイ科トコブシ属で体長7センチの巻貝のこと」。
「小型アワビ」と言い換えると分かりやすい。
アワビとトコブシは大きさが違いますが、外観はそっくりの貝です。
巻貝なのですが,皿のような扁平の一枚貝のように見えます。
「アワビ」はトコブシより大きい貝
「アワビ」はトコブシに比較して大型の貝で、一見すると皿のように見えますが巻貝の仲間です。
片貝のようなので「磯のアワビの片思い」と昔から例えに使われています。
殻の縁には4~5個の穴が開いていて、これは呼吸・排泄物・精子・卵などを出すための重要なものです。
成長とともに穴は塞がるのですが、新しい穴が出来いつも一定数に保たれています。
「トコブシ」は岩の下にいます。
「トコブシ」はアワビに大変似ていますが、小型のため間違えることは有りません。
形はアワビとほぼ同じですが。
殻の縁にある穴の数が~8個とやや多いのが特徴です。
アワビと同様に日本全国の磯に生息しています。
「トコブシ」は「床伏し」と言う意味から名付けられています。
名前の由来は磯の海底にある藻が繁殖している岩の底に張り付いていることです。
「アワビ」「トコブシ」も料理法があります。
「アワビ」は高級食材として有名ですが、まずそのまま火に掛けて「踊り焼き」と言う少し野蛮な食べ方があります。
「酒蒸し」ではお酒やワインをかけて電子レンジなどで蒸します。
「刺身」は適当な幅に切って醤油などで食します。
「バター炒め」も良いでしょう。
「トコブシ」は「アワビ」のような高級感は有りませんが、お酒の肴として料理すると良いでしょう。
「甘辛煮」にするとおいしく食べられます。
「トコブシ」は「アワビ」と似ていますが代用にはなりません。
「アワビ」は高級食材で、大きく触感も良く濃厚な味がします。
「トコブシ」は小柄なもので、アワビに似ていますが、柔らかいためコリコリとした歯ごたえはなく、アッサリとした味です。
そのため、値段も2割程安く、「アワビ」のような料理には向きませんし、代用品にもなりません。
「トコブシ」には甘醤油による煮付が合っているようです。