留守は「家にいないこと」。
人が住んでいる家の中に誰もいない状況を留守と表現するのです。
ただ、しばらくすれば留守の状況ではなくなると言えます。
居留守は「留守を装うこと」。
住人が家の中にいるにもかかわらず、留守を装う状況を居留守と表現します。
居留守を使う理由はいろいろなものがありますけど、訪問者などからすれば、留守と居留守は見分けがつかないでしょう。
「留守」の意味
留守とは、家の中に住人がいない状況のことです。
普段は家の中にいるにもかかわらず、一定時間だけいないときに留守という表現を使います。
しかし、一定時間が経過すればまた戻ってくることになります。
常に家の中に誰かがいるとは限らないため、留守という状況はいろいろな家庭で起きるものであり、全く不自然な状態ではないと言えます。
「居留守」の意味
居留守とは、留守を装うことです。
住人が家の中にいるため、厳密に言えば留守ではないのに、何らかの理由で留守を装いたいときに居留守を使います。
居留守に関しては、居留守を使っていることは本人は理解していますけど、それ以外の人間にはまず分かりません。
電話をかけてきた人や家を訪ねてきた人などについて、住人が実は家の中にいることは分からないでしょう。
「留守」と「居留守」の用法や用例
「留守をしていたときに荷物が届いたらしい。
でも、家にいなかったから受け取ることができず、再配達を依頼しないといけない状況になってしまったよ。」
「今日は俺は家にいないことになっているから、もし電話がかかってきたときには絶対に居留守を使おう。
誰も出なければ、さすがに留守だと思ってくれるのではないだろうか。」
留守と居留守は状態だけで言えば明確に違う
留守と居留守に関しては、言葉は割と似ているものの状況は真逆です。
留守は家の中に誰もいない状況で、居留守は家の中に人がいる状況ですから。
傍から見れば同じような光景に見えるものの、実態はまるで違うのです。
したがって、留守と居留守に関しては意味は全然違うと評価でき、そこに気をつけながら使っていくと良いと言えます。