「必須」と「必要」の違い・意味と使い方・使い分け

必須は「あることのために必ず用意しなければならないこと」。

「不可欠」「強制的」「義務的」と言い換えると分かりやすいです。

必要は「あることのために用意する事ですが全部必須ではないこと」。

「要求」「入用」と言い換えると分かりやすいです。

必要は考えられる事態に対応するための物を揃えて置くことですが、必須は必ず起きる事態に対応するために必要な物を揃えることです。

必須は何かをするために不可欠な物を揃えることです

必須はどうしても必要な物の中でも不可欠なものを揃えることになります。

体に不可欠な必須アミノ酸や、卒業に不可欠な必須科目、あることをするための必須アイテムなどどうしても必要と思われるものを用意したり、実行したりする事になります。

必須は必要の範疇に入り、必要な物でもそれが無いと成り立たないとか、大変に困る事態になることです。

必要は「必ず要る」と読めますが、必ず要るのは必須という言葉がありますので、必要は必須と必須以外の物や事柄を含みます。

必然的な物や事柄に対応するのが必須であれば、必要は必須の他に、もしもそのようなことが起きたらという仮定の事態に備えることで、当面は必ずしもなくとも良いと言える物や事柄を含んでいるのです。

避難生活に必要な物といえば、自分の身を守るための保護具、怪我の手当てのための救急箱、携帯電話、非常食、ラジオ、ランプ、水、簡易トイレなどが考えられますが、中でも必須品は生きるための水や非常食、簡易トイレなどでしょう。

これらは必ず避難所に設置されていますが、それ以外にもこれがあればもっと良いと考えられる必要品も用意されています。

必要には必須を含んでいますが、それ以外の仮定の場合に想定される必要になってくるものや事柄を含みます。

必ず必要な物や事柄に対して、もしもの時に必要になるであろうものや事柄が含まれているのです。

例えば、動物園に行くときには交通費や入場料、昼食代などは必須なお金ですが、想定外のことがあるといけないので必要と思われるお金を多めに持っていきます。