記者会見は「世間などの要望を受けて、特定の事実などを公に発表すること」。
自ら進んでというよりは、世間からの圧力などが存在することにより行われる出来事と言えます。
記者発表は「世間からの要望の有無に関係なく、自ら伝えたい事柄があるときに公に発表すること」。
世間に対して発表することで、自らの大きな利益になるようなケースで行われます。
「記者会見」の意味
記者会見とは、特定の人物や団体などが世間からの要望を受けて、記者の前で特定の事実を発表する状況を指しています。
あくまでも世間から注目されており、そのうえで記者会見を開くべきだといった声が存在している際に行われることが多いです。
記者会見は自ら進んでやるというよりは、促されてやるという状況に近いと言えるでしょう。
「記者発表」の意味
記者発表とは、世間の声とは無関係に自ら何らかの発表をしたいときに行うものです。
例えば、会社の新製品に関する情報などは、いち早く世間に発表して多くの人たちに知ってもらいたいと考えるはずです。
そういうときに記者発表の機会を利用して、世間に伝えるということが行われます。
記者発表は完全に発表する側の利益を目的に行われます。
「記者会見」と「記者発表」の用法や用例
「芸能人や政治家などの不用事が伝えられると、記者会見を開くことが多い。
ただ、その記者会見が原因で、また当該人物が叩かれたりすることもあるからな。」
「記者発表はいろいろな機会で見られるけど、こういうシーンをちゃんと見ておくと、新製品の情報などをいち早く知ることができてお得だと思う。
だから、これから注目していきたい。」
記者会見と記者発表は行う側の気持ちの部分で違う
記者会見と記者発表に関しては、それを行う側の気持ちの面で違いがあります。
世間の声に押されて、要望に応える形で行うのが記者会見であり、自ら積極的にやろうとするのが記者発表です。
また、その内容にも違いがあり、記者会見はどちらかというとマイナスイメージの光景が多いですが、記者発表はプラスイメージの光景が多くあります。