失礼は「礼儀を弁えない態度や言葉のこと」。
「礼儀知らず」と言い換えると分かりやすい。
無礼は「失礼より程度が重い礼儀知らずな言動のこと」。
「無頼」と言い換えると分かりやすい。
非礼は失礼「礼儀に背く言動のこと。
「失礼」と言い換えると分かり易い。
欠礼は「礼儀を欠くこと」。
「挨拶なし」と言い換えると分かり易い。
「失礼」は礼儀を弁えないこと
「失礼」は人と接する場合に礼儀を弁えないで、顰蹙を買う言動の事です。
また、別れる際の挨拶でも使われます。
そして何か軽く謝る時にも使います。
例えば「失礼な態度をとるな」「失礼にも程がある」「あの節は大変に失礼しました」「それではお先に失礼します」「失礼、お茶をこぼしました」などと使います。
失敬と同義です。
「無礼」は失礼より礼儀を欠いています。
「無礼」は礼儀に外れた言動のことで、失礼より程度が重い言葉です。
例えば、時代劇でよく聞く「無礼者、そこになおれ!」、「今日の宴会は無礼講で行こうじゃないか」「何と無礼なことをする」「無礼な言動は許さない」などと使います。
「無礼」は故意に行うもので、無意識にしてしまう「失礼」とは異なるものになります。
「非礼」も礼儀に背くこと
「非礼」は礼儀をするべき場合にしない事で、礼儀を失した・欠いたという意識があり、後になり詫びることも多い言葉です。
「言い過ぎました、非礼をお詫びします」「非礼な態度をしたために怒られた」「無礼講の席とはいえ、上司に非礼な言葉を言ったので翌日詫びを入れた」「非礼の数々許し難い」などと使います。
非礼は失礼と無礼野中間的な言葉です。
「欠礼」は礼儀を欠くこと
「欠礼」は会話で使う言葉ではなく、文中で使います。
例えば喪中で年賀の挨拶をしない場合に使われる言葉になります。
「亡父の喪中につき年頭のご挨拶を欠礼致します」など年賀欠礼状に書かれる言葉です。
予め挨拶をしない事情があるため、「欠礼」とするのですが、間違って挨拶をすることは「失礼」になり普通やりません。