批判は「相手の考え方の欠点を指摘する事」。

「非難」「不承認」と言い換えると分かりやすいです。

批評は「相手の事を受け入れてから評価をする事」。

「講評」「評価」「レビュー」と言い換えると分かりやすいです。

批評は文芸や芸術、演劇、著作物などへの公平な批評となりますが、こき下ろすという内容が強い場合もあります。

批判は相手に対して悪意があります

批判は善意で行うものではなく相手を否定して咎めだてをしてから全否定をするものです。

善意は感じられず悪意で行われる事になります。

相手の意見に反対であれば批判すると言いますし、間違った考え方や方法であれば欠点を指摘して正しくない指摘します。

批判はされると嫌な感じですが、批判の応酬は前向きな事は何も生みません。

批評は良い事も悪い事も評価される

批評は相手がした事、例えば本を書いたとか、絵画や陶芸、音楽演奏など芸術家が行ったこと、芝居の内容や役者の演技などについて評価をする事です。

多くが専門家に依頼して行う場合や独自に批評家が行う場合がほとんどですが、高い評価と同時に悪い評価もあります。

骨董品の鑑定などは批評の一種と言えますが、偽物という結果は悪い評価となります。

この前衛絵画は伝統を壊すと批判されたが一部では良い批評がされている

従来の伝統的な考え方に合わない前衛的な絵画は批判を受け易いものです。

しかし、前衛絵画の良さを理解している批評家は高く評価します。

批判をする人は前衛絵画の考え方を認めないため、表現される絵画も理解できませんので悪く批判するのです。

前衛とは何かを理解出来る人は絵画を見て良く表現されていると良い方に批評します。

批判は否定、批評は肯定も否定もあります

批判は相手の事を認めないので相手の欠点や双方の考え方の相違を全面に出して、こうだからダメなのだと決め付ける事をします。

一方、批評は相手の事を原則受け入れた上で、この点がいいとかここ点が悪いとかの評価をするのです。

悪意で否定するのではなく、善意が基本にありますので、辛辣な事は言っても全否定はしません。

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