控訴は「第一審の判決に関して不服のときに起こす申し立てのこと」。
つまり、最初の判決に関して納得いかない際に行う申し立てのことです。
上告は「第二審の判決に関して不服のときに起こす申し立てのこと」。
つまり、2回目の判決に関して納得いかない際に行う申し立てのことで、これ以降は不服申し立てができないようになっています。
「控訴」の意味
控訴とは、判決に納得がいかない際に不服申し立てをする行為ですが、第一審の判決に対して不満が生じたときに行うこととされています。
日本の裁判は三審制となっており、3回は判決を仰ぐことができますから、2回は不服申し立てができるのです。
そのうちの1回目に行うのが控訴であり、2回目は名称が変わるということになるのです。
「上告」の意味
上告とは、判決に納得がいかない際に不服申し立てをする行為ですが、第二審の判決に対して不満が生じたときに行うこととされています。
したがって、三審制の日本の裁判においては、最後の不服申し立ての機会となるのです。
上告をしても納得がいかないということはありえますけど、原則としてそれ以降の不服申し立ては不可能という制度になっています。
「控訴」と「上告」の用法や用例
「世間が注目するあの事件の裁判が行われ、判決が出たけど、被告人は控訴するみたい。
納得いっていなかったみたいだから当然と言えば当然だろうけど。」
「世間が注目するあの事件の裁判の第二審が行われたが、第一審と同じ判決だった。
被告人は上告するようだが、この分だと第三審に関してももしかしたら同じ結果かもしれないね。」
控訴と上告は単なるタイミングの違い
控訴と上告はともに判決に対する不服申し立てという意味があり、行為それ自体に特に違いはありません。
しかし、行うタイミングが異なっているということです。
タイミングが違うだけならば名称を別にしないでもいいのではないか?という疑問を持っている人もいるかもしれませんが、第一審と第二審の区別をすることが重要という考えのもと、名称が異なっているのでしょう。