「熱願」は、熱心に願うことです。
英語では「entreaty」で表されます。
☆entreaty
名詞です。
「懇願」「歎願」という意味です。
類語には「suit」があります。
☆suit
原義は「従うもの」→「ひとそろい」に変化しました。
名詞の意味は「スーツ」「衣服」「訴訟」「トランプの組札」「馬具の一揃い」「要請・懇願」「重役・エリート」「求婚・求愛」です。
「彼女に歎願したいことがある」は「have a suit to her」です。
「哀願」は、相手の情けに訴えて切に願うことです。
英語では以下のように表されます。
「私は彼の慈悲を哀願した」は「I entreated him for mercy. 」「I implored him to help me. 」「I pleaded with him for mercy. 」です。
「熱願」の意味
「熱願」は、熱心に願うことです。
またその願いです。
以下のように使います。
実見の成功を熱願する オリンピックでの勝利を熱願する
☆熱の漢字
字義は「あつい」「焼く・あつくする」「あつくなる・ほてる」「あついもの」「のぼせる・興奮する」です。
解字では、「?(火)+?」で構成されます。
「?・げつ」の部分は「?・げい」の異体字です。
「然」に通じ、「火で焼く」を表します。
これに「火」を付して「あつい」を意味します。
「哀願」の意味
「哀願」は、相手の情けに訴えて切に願うことです。
同情心に訴えて願い頼むことです。
またその願いです。
「歎願」と同じ意味です。
以下のように使います。
子供の命を助けてくれと哀願する 手を合わせて哀願する 支払いの期限延長を哀願する 慈悲を哀願した 助けてくれるよう哀願した
☆plead
原義は「訴訟を起こす」です。
自動詞の意味は「歎願する・懇願する」「弁護する・認める」です。
「もっと時間をくださいと彼に訴える」は「plead with him for more time」です。
「『行かないでくれ』とロバートは懇願した」は「” Don’t go!” Robert pleaded. 」です。
関連語
「懇請・こんせい」は、心を尽くして頼み願うことです。
文章語です。
「許可を懇請する」「懇請を受ける」のように使います。
「懇望・こんもう」は、ひたすら願い望むことです。
文章語です。
「嫁に欲しいと懇望された」のように使います。
「泣きつく」は、泣きすがるようにして頼むことです。
「当選させてくれと泣きつかれる」のように使います。
「熱願」は 熱心に願うこと、「哀願」は 相手の情けに訴えて切に願うことです。
「懇願」「歎願」「熱願」「哀願」は、類語です。
「懇請・こんせい」「懇望・こんもう」「泣きつく」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「心からお願いすること」です。
「懇願」「歎願」は、相手にお願いする場合に使います。
「熱願」は、心の中で願う場合に用いられます。
「熱願」は、「懇願」「歎願」に比べ、あまり用いられません。
「哀願」には、相手に同情心に訴えてお願いすると言った意味合いがあります。