「省略」は、簡単にするために、物事の一部をはぶくことです。

「以下省略」「省略算」「省略法」のように使います。

「割愛」は、惜しいと思いながら、思い切ってすてることです。

もともと、仏教語で、愛着の気持ちを断ち切ることを言います。

「説明は割愛させていただきます」「紙面の都合上割愛せざるを得ない」のように使います。

「省略」の意味

「省略」は、簡単にするため一部を略して省くことです。

「せいりゃく」とも読みます。

平家物語(11)には、「書紙に尽くさず、しかしながら省略せしめ」とあります。

「省略せずに書き込んでください」「1930を省略して’30と書く」「省略記号」のように使います。

英訳する場合、「An omission / omit/ leave a thing out/abbreviation 」で訳されます。

「割愛」の意味

「割愛」は、愛執をたちきることです。

沙石集(9)には、「割愛出家の沙門、なんぞ世財をあらそはん」とあります。

また、惜しく思う物を思い切って手放したり省略したりすることです。

「紙数が尽きたので割愛します」「食料を割愛させてくれた」のように使います。

さらに、大学などで公的な組織が他の組織からの要請で人材を手放すことです。

「割愛願」「彼は本店に戻りたがっているが、我々は割愛できない」のように使います。

英訳する場合、「Give up reluctantly/ part reluctantly with/ omit it/ leave it out」で訳されます。

「省略」の類語

「略す」「省略」「省く」「間引く」は類語です。

共通する意味は、「不用のものを省き、簡単にする」です。

以下のように使います。

「挨拶を略す」「手続きを略します」「漢字を略して書く」「敬称は略させていただきます」「細部を略します」
「無駄を省略する」「以下省略」「敬称を略させていただきます」「細部を省略する」「手間を省略する」
「時間を省く」「日程を省く」「敬称を省かせていただきます」「細部を省く」「手間を省く」
「挨拶を省きます」「手続きを省きます」「漢字を略して書く」
「大根を間引きます」「列車を間引き運転する」

「略す」は、簡単にすることが意味の中心です。

「省略する」「省く」は、「不要なものを取り除いて全体を簡略にする」という意味です。

それ故、「漢字を略して書く」の「略す」は「省略する」「省く」で置き換えることはできません。

「間引く」は、特に密生した野菜などの植物の間をおいて抜き取るという意味です。

一般に、間隔を置くという意味でも用いられます。

「省略する」は、不要なものを取り除いて全体を簡略にするという意味です。

「割愛」は、惜しみつつも切り捨てて省略することです。

「割愛」「割譲」は類語です
共通する意味は、「切り分けること」です。

以下のように使います。

「時間が無くなり割愛させていただきます」
「敗戦で領土は割譲された」「隣国に国境の町は割譲された」

「割愛」は、時間や紙面の制限によって惜しみつつも切り捨てて省略することです。

「割譲」は、土地などの所有物の一部を他に分け与えることです。

「省略する」は、「不要なものを取り除いて全体を簡略にする」という意味です。

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