「追伸」と「二伸」と「再伸」は、手紙などの追記の文章のことです。

また、その初めに書く語を指します。

英語では「a postscript」「P.S.」で表されます。

< postscript >
意味は「手紙の追申・二伸」「本や論文の後書き」です。

「追追伸」は「post postscript」です。

「後書き」は「postscript」「afterword」で表されます。

「追記」は「postscript」「excursus」です。

「付記」は「postscript」「supplementary note」です。

「追伸」の意味

「追伸」は、「後からつけ加えて申す」という意味です。

「追申」とも書きます。

手紙などの追記の文章のことです。

本文を書き終えた後でさらに書き加える文のことです。

また、その初めに書く語を指します。

「追而書・おってがき」「なおなお書き」「追啓」「追白」「追陳」「二伸」のことです。

<伸の漢字>
字義は「のびる・のばす」「述べる」です。

解字では、「人+申」で構成されます。

「申」の部分は「のびる」を表します。

「人」を付して「人が背伸びする」を表し、「のびる」を意味します。

「二伸」の意味

「二伸」は、「再び申し上げる」という意味です。

本文を書き終えた後でさらに書き加える文のことです。

手紙の「追而書・おってがき」の初めに用いる語です。

「追伸」「追啓」「追白」「追陳」「二白」のことです。

<二・白の漢字>
「二」
字義は「ふたつ」「ふたたび」「ふたつにする・二分する」「次」「匹敵」「疑う」「弐」です。

解字では、指事です。

二本の横線で「ふたつ」を意味します。

「白」
字義は「しろ」「しろい」「しらむ」「白くする」「あきらか・明るい」「むなしい」「申す」「せりふ」「さかずき・杯」「官位のないこと」です。

解字では、象形です。

「頭の白い骨」の象形とも、「日光」や「どんぐりの実」の象形ともいわれます。

これらのものから「しろ」を意味します。

<指事>
六書の一つでです。

六書は漢字の構成・用法に関する六種の原則のことです。

「象形」「指事」「会意」「形声」「転注」「仮借」があります。

その内の「指事」は、概念を抽象的に記号化して字形とする方法です。

「一」「二」「上「下」「本」などがあります。

「再伸」の意味

「再伸」は、「追伸」「追啓」「追白」「追陳」「二白」と同じ意味です。

<再・陳の漢字>
「再」
字義は「ふたたび」「二度繰り返す」「ふたつ」です。

解字では、象形です。

「一つを持ち上げることによって、左右二つが同時に上がる形」にかたどります。

これにより「ある一つの事が起きて、それに重ねてもう一つの事柄が起こる」を表し、「ふたたび」を意味します。

「陳」
字義は「つらねる・並べる」「ならび・列」「張る・並べる」「述べる」「古い」「周代の国名」「王朝の名前」です。

解字では、「?+東」で構成されます。

「東」の部分は「袋を棒に結んだ形」を表します。

これにより「(この袋を)のべ広げる」を意味します。

「?」の部分がついているのは、もともと、地名を表すのに用いられたからです。

また、「古くなるまで並べて置く」の意味も表します。

「追伸」と「二伸」と「再伸」は、 手紙などの追記の文章のことです。

また、その初めに書く語を指します。

「追伸」「二伸」「再伸」「追って書き」は、類語です。

共通する意味は「手紙で、本文を書き終えた後に、さらに付け足して文を書き加える時、最初に記す語のこと、また、その書き加えた文」です。

「追伸」「二伸」「再伸」は、付け足し文の最初に記す語として用いられます。

「追伸」が最も一般的です。

「追って書き」は、書き加えた文を指します。

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