有・ウは「有の呉音のこと」。
「有頂天」と言い換えると分かりやすい。
有・ユウは「有の漢音のこと」。
「有名」と言い換えると分かりやすい。
呉音「ウ」を使う言葉は比較的少なく仏教用語に集中し、現代では漢音の「ユウ」が多く使われています。
また、「未曾有(ミゾウ)」の「ウ」を「ユウ」と発音してしまう間違いが起きることがあります。
「有・ウ」は呉音の発音のこと
「有・ウ」は呉音の発音で仏教用語に「ウ」は使われています。
「有頂天(ウチョウテン)になる、有為転変(ウイテンペン)、有財餓鬼(ウザイガキ)、有待(ウタイ)、有象無象(ウゾウムゾウ)、未曾有(ミゾウ)、有情(ウジョウ)、有縁(ウエン)、有徳(ウトク)、有無(ウム)」などがあります。
有頂天は最上の場所のこと、有象無象は取るに足らない人々、有待は体のことなどほとんど仏教の言葉です。
「有・ユウ」は漢音の発音のこと
「有・ユウ」は漢音の発音のことで現代の言葉は「ユウ」を使っています。
「所有物、私有財産、国有財産、万有引力、特有な事情、情報の共有、有害物質、有閑マダム、有志を募る、有能、有望、有利に働く、有料サイト、有色人種、有識者、有限会社、有事に備える、有限実行、有益動物、有袋類、有権者、有機系、有期刑」など多くの言葉があります。
「有頂天」や「未曾有」、「有無」について
「有頂天」や「未曾有」、「有無」などは仏教用語ですが、一般的に使われています。
「有頂天」は最高の場所と言うことですが、「いい気になって高揚していること」を言い、「未曾有」は三蔵法師訳の「いまだかつてない非常に珍しいこと」を言い、「有無」は「有ることと無いこと、この世は一方だけではないこと」と言う意味ですが、「有無を言わせない」は「何も言わせないこと」となりました。
「有・ウ」と「有・ユウ」とは
「有・ウ」は呉音のことで、ほとんど仏教用語に使われていますが、一部の言葉は日常的に使われています。
例えば、「有頂天、有象無象、未曾有、有無」などです。
「有・ユウ」は漢音のことで、現代の言葉は「ユウ」を使います。
「所有、私有、国有、万有引力、特有、共有、有害、有閑、有志、有能、有望、有利、有料、有色、有識者、有限会社、有事、有限実行、有益、有権者、有機物」などがあります。