濁るは「別の気体や固体、液体が混入することで単一性、透明性が無くなる状態のこと」。

「混入」と言い換えると分かりやすい。

汚れるは「汚染物が付着すること、悪に汚染されること」。

「汚染」と言い換えると分かりやすい。

「白濁、汚濁、濁点、半濁点、濁音、濁声、濁酒、混濁」や「汚染、汚水、汚職、汚物」などの言葉があります。

「濁る」は不透明になること

「濁る」と言う状態は、気体や固体、液体が、単一性のあるものに混入をするために起きる不透明な状態のことを言います。

「水に牛乳を混ぜて白濁にする」「大気が黄砂により黄色く濁ってしまった」「不協和音は濁音だ」「風邪をひき濁声になった」「意識が混濁している」「赤に黒絵の具を混入し濁らせた」「古い感じを出すためにわざと濁らせる手法がある」などと使います。

「汚れる」は汚くなること

「汚れる」は「よごれる、けがれる」と読み、「不潔になること、汚れが付着すること、悪に染まること」などを言います。

「下着は汚れるので原則毎日洗う」「スライディングで土汚れの付いた野球のユニフォーム」「真っ新なワイシャツも汗で汚れてしまった」「贈収賄事件は政治に汚点を残した」「大気汚染は冬場に多く起きる」などと使います。

「濁ること」は必ずしも「汚れること」ではない訳

「汚れる」と言うことは不潔なものが付着することですが、「濁ること」は必ずしも「汚れること」とはなりません。

「汚濁したもの」は不潔なものと言えますが、意図的に「濁らせる」こともあるのです。

絵画では意図的に色の明度を下げる、つまり「濁らせる」ために黒を混ぜることをします。

また、音楽でも意図的な「濁った不協和音」を使うこともあります。

古い感じも「濁らせること」で表現します。

「濁る」と「汚れる」とは

「濁る」は単一性があるものや透明性のあるものに別の気体や固体、液体が混入することを言います。

水質や大気、色彩、音声、音楽、意識などで単一性や透明性が損なわれる状態を言います。

「白濁、濁声、濁音、混濁」などの言葉があります。

「汚れる」は不潔なものが付着することを言います。

また、悪に染まることも言います。

「汚染、汚職、汚水」などの言葉があります。

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