年は「一年ごとに加算される年齢のこと」。

「年齢」と言い換えると分かりやすい。

年波は「高齢を寄せる波に例えた言葉のこと」。

「寄せる波」と言い換えると分かりやすい。

「寄せる年を感じる」と「寄せる年波を感じる」は同じことを意味していますが、厳密にいえば「年波」が正しい使い方になります。

「年波」は比喩的な言葉になり、「寄せる波」を高齢になったことにかけている訳です。

「年」は年齢のこと

「年」は年齢のことで0歳児から高齢者まで持っているものです。

「やはり年には勝てない」「もう年だから仕方ない」と言う場合の「年」は高齢のことを言います。

「寄せる年には勝てない」と言う表現は間違った使い方になります。

「寄せる年=高齢」のことですから、全くの間違いとは言えませんが比喩として使う「寄せる」と言う言葉は「波=年波」と使わないとしっくりきません。

「年波」は比喩

「年波」は「押し寄せる波」に「高齢」を例えたものです。

「押し寄せる波」は抗しがたいものですから「加齢」も同じように抗しがたいことなのです。

「波」と「加齢」の両者を一緒にした言葉が「寄る年波」と言うことになります。

年を取っていくと「抗しがたい」と言う感情を「押し寄せる波」に例えたくなります。

「寄せる年波には勝てない」は高齢者の心境を言ったものです。

「寄せる年には勝てない」は「年波」の「波」を省略したもの

「寄せる年には勝てない」は、大体は「年波=年」と分かっていて使われているのです。

しかし、中には「年波」がどのような意味か知らないで使っている人もいるかも知れません。

「寄せる」ときたら後ろに付く言葉はやはり「年波」でないとまずいのです。

「寄せる年波には勝てない」が正しいのです。

慣用句には間違って使われるものがあり、知らないで使っている場合も多くあります。

「年」と「年波」とは

「年」は年齢のこと、また、高齢のことも言います。

「年には勝てない」「もう年だから」「年を感じる」などは正しいのですが、「寄る年には勝てない」は間違いとなります。

その場合は「寄る年波に勝てない」と言うべきなのです。

「寄る」ときたら「年波」になります。

比喩として使うわけですから「年」だけではおかしいのです。

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