舞台裏は「舞台の後方の楽屋や道具がある場所のこと」。
「水面下」と言い換えると分かりやすい。
裏舞台は「舞台裏を間違えて言った言葉のこと」。
「裏側」と言い換えると分かりやすい。
「舞台裏」は舞台の後方のことで観客からは見えない場所のことですから、交渉事を水面下で極秘に行うことに使われます。
「裏舞台」はそれを間違って使うことです。
「舞台裏」は楽屋や道具などがある場所のこと
「舞台裏」は観客からは決して見えない、舞台の裏側のことを言います。
そこには楽屋、道具、衣裳などがあるのです。
「観客から見えない」と言うことから、比喩として交渉事を水面下で行うことに使われます。
また、「事件や事故、物事の裏側」「公表、発表するまでの経緯、経過、事情」と言う意味でも使われます。
「裏舞台」は誤用になります。
「裏舞台」と言う言葉はない
「裏舞台」は「舞台裏」を誤用した言葉ですから存在しない言葉です。
「交渉を裏舞台で行う」とは言いません。
ただし、一部では「観客のいない役者だけの稽古舞台」の意味で使っているようです。
「裏社会、裏面、裏取引、裏口入学、裏番組」のように「裏」が頭に付く言葉もあることから「裏舞台」もあるのではと間違えたのかも知れません。
「裏舞台」とはありそうな言葉
「裏舞台」とは何かありそうな言葉です。
「表舞台」と言う言葉があり、その反対語として「裏舞台」が有ってもおかしくはありません。
「表舞台」が脚光を浴びることであれば「裏舞台」は日の当たらないと言う意味になりそうです。
「裏社会、裏番組、裏取引、裏口入学」などのマイナーなイメージの言葉と共通します。
ただ「裏舞台での交渉」はありません。
「舞台裏」と「裏舞台」とは
「舞台裏」は観客からは見えない舞台の裏側のことで、楽屋や道具がある場所のことです。
転じて、比喩として「水面下の交渉、事件や事故、物事の背景、経緯、事情」などの意味に使います。
また、「裏舞台」と言う言葉はありませんが、頭に「裏」の付く「裏社会、裏口、裏木戸」などの言葉があり、「裏舞台」と誤用したのかも知れません。