海難は「主に船舶において危険な状況が生じていること」。
その都度いろいろな状況が考えられますが、船舶に何か問題が起きており、船員などに危機が及んでいると言えるケースで使うことが多いです。
苦海は「果てしない苦しみが存在する世界のこと」。
仏教用語であり、一般的にはあまり知られていないでしょう。
海難とはちょっと意味が違っている状況です。
「海難」の意味
海難とは、主に船舶において危険な状況が生じていることです。
海における事故といった意味があります。
たいていは船舶それ自体に何か問題が発生したことで、船員などに危機が生じているという場面で使う言葉になるでしょう。
海難という言葉はそれなりに有名だと思われますが、日常生活においてはそんなに頻繁に使用されません。
「苦海」の意味
苦海とは、果てしない苦しみが存在する世界のことです。
仏教用語としての言葉なので、一般的にはあまり知られていないと評価できるでしょう。
だから、どうしても馴染みは感じづらい言い方になります。
実際に苦海を使用できる場面はあると言えますが、そんなに頻繁にあるとは言えないと思われるので、見聞きする機会はやはり少ないです。
「海難」と「苦海」の用法や用例
「海では何らかの事故が起きる可能性がある。
海難と言える状況は頻繁に起きているわけではないが、そういうニュースはたまに聞くし、やはり海は危ない面もあると言えるんだ。」
「この世ではそれなりに苦しみを味わう状況があるが、苦海と言えるような、果てしない苦しみを体感する可能性ももしかしたらあるのかもしれないな。」
海難と苦海は意味で区別ができる
海難と苦海はなんとなく似ている雰囲気の言葉に感じられるかもしれませんが、意味で区別ができるでしょう。
また、両者は知名度においても違いがあります。
海難はたまに聞かれる可能性がある言葉ですが、苦海に関しては多くの人たちが知らない言葉になると思われるのです。
したがって、そういう部分についても知っておいた方がいいです。