以来は、「過去のある場面から現在まで」を意味します。
「これから」や「今後」が同義語として挙げられます。
一方、以降というのは「過去あるいは未来のある時点よりあとのこと」を意味します。
「以後」とほぼ一緒の意味合いとなります。
「明日以降」というのはピンと来ますが、「明日以来」というのは違和感がありますよね。
「以来」の意味
以来は、「過去のある時点から現在を表すもの」を意味します。
つまり、ある過去の一場面を基点として、現在までを指し示す言葉となります。
「卒業して以来だね」や「ごちそうは去年の記念日以来だ」なんて使われ方をしますね。
いずれにせよ、過去の出来事から現在にかけての期間を示しています。
「以降」の意味
以降は、「過去のある時点からずっとあとのこと」を指す言葉となります。
「●時以降にご連絡します」や「次回以降、気を付けて下さいね」といった使われ方をしますね。
主に時間や日にちを指す場合であったり、注意を促す場合に多く使用される傾向にあります。
「以来」と「以降」の使い方
以来の使い方としては、「●●グループ以来の大スターの誕生だ」「●●事件以来の世間を騒がせるニュースだ」など、ニュースや新聞などで取り上げられる言葉としてよく使用されています。
以降の使い方としては、「何日以降であればご対応可能でしょうか」など、日にちや時間に多く関係する仕事の場面で多く使用されています。
正しい日本語を使おう!
普段の生活の中であれば、些細な間違いは大して問題とはなりません。
むしろ、笑い話になる可能性も高いですよね。
しかし、ビジネスシーンなどにおいてはそうはいきません。
「日本語も正しく使えないのか」と上司や取引先を落胆させてしまう可能性があります。
そうならないためにも、しっかりと正しい日本語を使っていきましょう!