叱責は「厳しく過失責任を問うこと」「叱る」と言い換えると分かりやすい。
叱咤は「大声で激励をすること」。
「激励」と言い換えると分かりやすい。
「叱責」はいわゆる「叱る」ことです。
「叱責処分」「譴責処分」などの言葉があります。
「叱咤」は「激励」と一緒に使い「叱咤激励」と言います。
「大声で励ますこと」を意味します。
「叱責」は失敗の責任を問い、しかること
「叱責」は「しかること」ですが、目上の者が目下の失敗やミスを咎めて、しかることを言います。
「先生が生徒のいじめを咎め、厳しく叱責をした」「課長が部下の遅刻を叱責した」「言うことをなかなか聞かない子供に母親が叱責をすることはよくあることだ」「原因を聞かないで叱責をすることは、反発をすることになる」などと使います。
「叱咤」は大声で激励すること
「叱咤」には「叱」と言う字が使われていることから、「しかる」ことのように思いますが、この場合は「大声を出すこと」と言う意味に名乗ります。
「大声で、もっと頑張らなければだめだ」と言うことですから、「しかる」意味もある訳です。
「試合直前の選手たちを集めて監督は最後の叱咤激励を行った」「試合の合間に監督はミスが続く選手に叱咤激励をした」などと使います。
「叱責」はしかること、「叱咤」は励ますこと
「叱責」には叱るだけの意味しかありません。
「叱咤」は大きな声を張り上げて激励の意味で叱ることを言います。
ミスを咎めるのではなく、ミスは指摘するが、頑張りなさいと言う意味が強い言葉なのです。
「選手を叱責する監督は失格、選手を叱咤激励する監督は合格」なのです。
ミスを選手や部下の責任と咎め「叱責」するのは逆効果で、逆に「叱咤」する方が効果は倍増するのです。
「叱責」と「叱咤」とは
「叱責」は「単にしかること、ミスを咎めて厳しくしかること」などの意味になります。
「叱咤」は「叱咤激励」と使い、しかることより励ますことに重点がある言葉になります。
目下の人間は「しかること」より「励ますこと」の方が良い印象を持ちますから、上に立つ者は気を付けなければなりません。
部下を叱り飛ばす様な上司は失格と言わざるを得ません。