「ばらばら」は、一体であるべき物が離れ離れになった様子です。
英語では以下のように表されます。
「ばらばらのやり方」は「an inconsistent method」です。
「彼の死後グループはばらばらになった」は「After his death the group fell apart. 」「After his death the group broke up. 」です。
「散り散り」は、まとまっていたものが離れ離れになるさまです。
英語では以下のように表されます。
「群衆は散り散りになった」は「The crowd broke up. 」「The crowd scattered. 」「The crowd dispersed. 」です。
「戦争で一家は散り散りばらばらになった」は「The family got scattered because of the war. 」「The family was broken up because of the war. 」です。
「ばらばら」の意味
「ばらばら」は、以下のような意味です。
①小石や大粒の雨など、粒状のものが連続して強く打ちあたる音です。
②複数の物の存在や発現が空間的・時間的に間隔があるさまです。
③一体であるべき物が離れ離れになったり、統一されていなかったりするさまです。
以下のように使います。
気持ちがばらばらになる 兄弟がばらばらになった
一族がばらばらになる 糸が切れてページがばらばらになる
「散り散り」の意味
「散り散り」は、以下のような意味です。
①物の乱れるさまです。
「ばらばら」と同じ意味です。
②一つにまとまっていたものが、離れ離れになるさまです。
「別れ別れ」です。
※「散り散りばらばら」は「散り散り」を強めていう言葉です。
以下のように使います。
ガラスが割れて散り散りに床に散った 敵兵が散り散りになって逃げた
一族が散り散りになる 羊の群れが散り散りになる 敵兵が散り散りになって逃げる
「散・ばら」と「散ける・ばらける」
☆「散・ばら」は、以下のような意味です。
①まとまっていたものがバラバラになっていることです。
ひとまとまりになっていた品物を一つ一つ分けたものです。
②「散銭・ばらせん」の略です。
☆「散ける・ばらける」
まとまっていたものがバラバラになることです。
「こわれる」と同じ意味です。
「集団が散ける」「髪がばらける」のように使います。
「ばらばら」は 一体であるべき物が離れ離れになった様子、「散り散り」は まとまっていたものが離れ離れになるさまです。
「別れ別れ」「離れ離れ」「ばらばら」「散り散り」は、類語です。
「てんでばらばら」「思い思い」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「互いに別々になることです。
また、別々であるさま」です。
「ばらばら」は、もとは一体であったグループや物が、個々の部分に分かれている様子です。
「散り散り」は、一つの物や一つのグループが、たくさんの部分に分かれ、多くの場所に広がっている様子です。