住民は「ある一定の行政区画の中で暮らしている人たち全般のこと」。
それぞれの行政区画の中にそれぞれの住民がいるということなのです。
市民は「特別な階級、身分ではない普通の人のこと」。
特別な職に就いておらず、特別な身分でもない一般人のことを市民と呼んでいますから、世の中のほぼ全員が市民に該当するということなのです。
「住民」の意味
住民というのは、それぞれで区画された中で暮らしている人たちのことです。
例えば市という区画であれば、その市内で暮らしている人たちは同一の住民ということになります。
したがって、住民という言葉は同じでも、世の中にはいろいろな種類の住民がいるということになり、それぞれは別個として考えるべきと言えるのでしょう。
「市民」の意味
市民というのは、特権階級ではないという意味合いが強いです。
つまり、特別な存在ではないということで、一般人を指す言葉になります。
世の中に存在している人間のほぼ全員がこの市民に該当します。
したがって、不特定多数を指すときによく市民という言葉が使われますが、たいていの人は市民と呼んでおけば問題ないという認識があるということになります。
「住民」と「市民」の用法や用例
「この地域の住民にとって、明日は市長などを選ぶ選挙の日だ。
ただ、国政選挙とは違って、あまり盛り上がっていない印象なんだよな。
投票率も高くないし。
」
「私たち市民にとって、選挙の公約の中でも雇用に関するものは非常に興味深い。
雇用問題が解決しない限り、市民にとって安心できる生活は訪れないだろう。
その点に絞って比較をしていきたい。
住民と市民は割と意味が違う
住民と市民は同じような意味で使っている人もいますが、一定範囲内で区切った際の人たちという意味で使われる住民と不特定多数の人たち、一般人という意味を含んだ市民では意味が割と違います。
どちらも普通に生活をしている一般人という意味合いはありますが、ちょっと意味合いが異なるという点が、両者の違いと言えるでしょう。