貧は「貧しいこと、足りないこと」。
「貧困」と言い換えると分かりやすい。
貪は「むさぼること、欲張ること」。
「貪欲」と言い換えると分かりやすい。
これらの漢字は「貝偏」になり、音符「分」と「今」が「貝」に乗っています。
語源は「貧」が「財を分ける= 貧しい」、「貪」が「財をむさぼる」とあります。
「貧困・貧弱」、「貪欲」などと使います。
「貧」は「貧しいこと、少ないこと」の意
「貧」は「貧しいこと・貧乏」「少ないこと・貧弱」などの意味を持ちます。
「分ける」という音符「ヒン」が付き「財を分ける」意味になり、ひいては「貧しい」となりました。
「貧しい」で熟語は「貧困・貧乏・貧民・貧窮・貧寒・貧苦」などがあり、用法では「貧すれば鈍する」「貧乏暇なし」などがあります。
「少ない」意味では「貧弱・貧血・貧相」などがあります。
「貪」は「むさぼること」
「貪」は「欲張ること、むさぼること」などの意味になります。
熟語は少なく「貪欲・貪婪・貪淫」などとなります。
また、音符「今・キン・キョウ・ギン・ドン」を使った漢字には「詩吟の吟」「ふすまの衾」「お琴」「矜持の矜」「含蓄の含」「顎の頷」などがあります。
「詩吟は和歌や漢詩を歌うこと」「衾は和服の下着のこと」「琴は楽器」「含は内容に入っていること」「頷は顎、うなずくこと」などと使います。
「貧」と「貪」が似ている訳
「貧」と「貪」は「貝偏」であること、「音符」の「分」と「今」が「頭に笠」のある画数の少ないものであることなどで似てしまったのです。
また、画数の少ない「音符」同士と画数の多い「貝」の組合せで全体に似たものになったのです。
尤も、「頭に笠」は「分」は切れて「八」になっていますが「今」は繋がっている違いはあります。
「貧」と「貪」とは
「貧」は「貧しいこと、少ないこと」です。
「貪」は「むさぼること、欲張りなこと」を意味します。
熟語は「貧」が「貧困・貧乏・貧弱・貧血」など、「貪」は「貪欲・貪婪」などになります。
「貝偏」であること、「音符」が「分」と「今」と似ていること、「音符」の画数が少なく、「偏」の貝の画数が多いことなどから似た漢字となっています。