「盛る」は、器に物を入れて満たすことです。
英語では「serve」「heap up」「pile up」「poison」で表されます。
「器に入れる」という意味の場合「serve」を使います。
「積み上げる」という意味の場合「heap up」「pile up」です。
「毒を盛る」という意味の場合「poison」です。
「ご飯を盛る」は「fill a bowl with rice」です。
「よそう」は、飲食物をすくって器に盛ることです。
英語では「serve」で表されます。
「ご飯を少なめによそう」は「serve small helpings of rice」です。
「注ぐ・つぐ」は、容器に物を淹れることです。
特に液体を注ぎ入れることです。
英語では「pour」「serve」で表されます。
「茶を入れる」という意味の場合「pour」を使います。
「酒・ワインを注ぐ」という意味の場合「serve」です。
「ミルクをコップについだ」は「I poured milk into the glass. 」です。
「盛る」の意味
「盛る」は、以下のような意味です。
①高く積み上げることです。
②器に物を入れて満たすことです。
③薬を調合して飲ませることです。
特に毒物についていいます。
④文章などに、思想などを盛り込むことです。
⑤目盛りをつけることです。
やや古い言い方です。
以下のように使います。
ご飯を盛る 皿に料理を盛る 酒を盛る
<関連語>
「盛り付ける」は、食べ物を器に盛ることです。
特に、料理を見栄えの良いように盛ることです。
「彩りよく盛り付けられた料理」のように使います。
「盛り込む」は、盛って中に入れることです。
「重箱に料理を盛り込む」のように使います。
「盛り合わせる」は、一つの器にいくつかの料理を取り合わせて盛ることです。
「旬のものを盛り合わせる」のように使います。
「よそう」の意味
「よそう」は、飲食物を整え用意することです。
転じて、「飲食物をすくって器に盛る」という意味になりました。
平家物語に「飯うずたかくよそおい、御菜三種して平茸の汁で参らせたり」とあります。
以下のように使います。
皆にサラダをよそってあげよう みそ汁をよそおう ご飯のお代わりを少なめによそってください
※「よそう」は「装う」と書く場合があります。
これは「したくする・取り揃えて準備する」という意味や、「つくろう・飾る」という意味で用います。
「注ぐ・つぐ」の意味
「注ぐ・つぐ」は、以下のような意味です。
1.後から後から加えることです。
①不足などを補うことです。
供給することです。
②給仕をすることです。
皇極紀に「つぶさにつがずといふことなからしめ給ふ」とあります。
③容器に物を淹れることです。
特に液体を注ぎ入れることです。
以下のように使います。
客に酒をついで回る 飯を茶碗についでやれ 炉に炭をつぐ 茶碗に茶を注ぐ
「盛る」は 器に物を入れて満たすこと、 「よそう」は 飲食物をすくって器に盛ること、「注ぐ・つぐ」は 容器に物を淹れること、特に液体を注ぎ入れることです。
「盛る」「よそう」「注ぐ・つぐ」は、類語です。
「盛り付ける」「盛り込む」「盛り合わせる」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「器に飲み物や食べ物を入れること」です。
「盛る」は、形のある食べ物を器に入れ満たす場合に使います。
「たっぷりと積み重ねるようにする」という意味が含まれます。
液体については「酒」に関してのみ使います。
また、「一服盛る」のように「毒薬を飲食物に混入させる」という意味もあります。
「よそう」は、形のある食べ物だけではなく、汁物を器に入れる場合にも用います。
「注ぐ・つぐ」は、多くの場合、液状のものを容器に注ぐ時に使います。