吹くは「風が吹くこと、金管楽器を演奏すること。」

「吹き曝し」と言い換えると分かりやすい。

噴くは「火山が噴火すること、汗が出ること」。

「噴出」と言い換えると分かりやすい。

「吹く」と「噴く」は「ふく」という意味する音が同じ言葉です。

「吹く」は口から息を吐くこと、風が起きることなどを言い、「噴く」は「火山の水蒸気や溶岩が出ること、汗が出ること」などを言います。

「吹く」は息を吐くこと

「吹く」は風が起こることですが、息を吐くことも言います。

「今日は風が強く吹く日」「トランペットを吹く」「シャボン玉を吹いて遊ぶ」「吹き曝しの場所」「いつものホラを吹く」「吹奏楽団がマーチ演奏をする」「息を吹いて紙風船を膨らます」「吹くからに山の草木の萎るればむべ山風を嵐というらんという百人一首」「思わず吹き出す」などと使います。

「噴く」は噴火のこと

「噴く」は「噴き出る」ことで火山の水蒸気噴火やマグマの大噴火のことを普通は言います。

また「汗が体中から噴き出る」とも使い、「反対意見が噴出する」などとも使います。

語源は「しかりつけること」になります。

熟語用例では「噴煙を上げる火山」「噴気が見える」「異論噴出」「ローマの噴水」「噴飯物だ」「噴霧器で消毒」「胃の噴門」などと使います。

「吹く」と「噴く」は同訓異義語

「ふく」には「吹く・噴く・拭く・葺く・服・複・副・伏・復・覆・幅・腹」などの同じ発音の言葉が多くあります。

その中で「口偏」の漢字は「吹く・噴く」だけです。

音読みでは「すい・ふん」となりますが、訓読みでは「ふく」となります。

このような文字は「同訓異義語・同訓異字」などと言います。

「服・複」などは「同音異義語・同音異字」と言います。

「吹く」と「噴く」とは

「吹く」と「噴く」は同訓異義語です。

「ふく」という訓読みが同じで意味の異なる言葉ということです。

このような言葉は日本語には数多く存在します。

中には間違えやすい言葉もあります。

書き間違えは「同音異義語」「同訓異義語」などに多いと考えられます。

「吹く」は「風が吹く・ラッパを吹く」など、「噴く」は「火山が火を噴く」「汗が噴き出る」などと使います。

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