鑑識は「ものの良し悪し、真偽、差異などを見分けること」。
本来はこういう意味ですが、一般的には犯罪捜査において活躍する職種のような意味合いで使われやすいです。
鑑別は「鑑定して見分けること」。
何かを見分けることができる人がそれを実際に行っていく状況なので、鑑識に意味はかなり近いと評価できます。
でも、鑑別という言い方はややマイナーです。
「鑑識」の意味
鑑識とは、ものの良し悪し、真偽、差異などを見分けることです。
一般的には犯罪捜査において、指紋などの証拠を採取するような仕事をしている人を指していますが、本来は職業の名前ではありません。
あくまでも見分けることに長けている状況を表す言葉なので、そこは知っておく必要があります。
でも、犯罪捜査以外の場面で見聞きすることはほぼないでしょう。
「鑑別」の意味
鑑別とは、鑑定して見分けることです。
鑑定ができる必要があるので、それなりの専門的な知識などを持っている必要があり、鑑別は一定の能力を持った人じゃないとできない行為になります。
そういう意味では、鑑識と同じような部分があるということです。
鑑別という言葉はそこまで有名とは言い難い言葉になるので、馴染みを感じられる人は少ないでしょう。
「鑑識」と「鑑別」の用法や用例
「鑑識と言えば、何らかの事件が起きた際に現場でいろいろな活動をしている。
指紋の採取など、証拠となりそうなものを集めたりするのが主な仕事だが、刑事ドラマなどでは本当によく見るよな。」
「鑑別の仕事はいろいろな分野で需要がある。
特に本物と偽物に関して見分ける技術は多くの人たちにとって必要とされるものなのだろう。」
鑑識と鑑別は似た意味を持っている
鑑識と鑑別については、ともに見分けるという意味があり、その点においては似たような言葉であると評価できるはずです。
しかし、鑑識については実際に採用される場面がかなり固定されており、犯罪捜査におけるシーンが顕著です。
それ以外ではほぼ見聞きしないので、そういう部分は特に知っておく必要があると言えるでしょう。